![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
清川あさみ 絵本シリーズ最新作は、 シートンが描いた、傑作。動物の愛の物語。
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ロボのように、生きられたなら。
アメリカ・ニューメキシコに君臨したハイイロオオカミ、その名も「ロボ」。 気高き野生のオオカミと、人間の、魂の闘い。
カランパの大地で、少数精鋭の仲間たちと家畜を襲いつづけるロボ。 人間たちは、毒や罠をしかけ捕らえようとするが、ロボはどんなハンターにも、罠にも決して屈しなかった。 幾多の攻防の末、ロボをしとめるために出た最後の手段とは……。
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清川あさみは、ロボの持つ気高さ、怖さ、圧倒的な存在感を、布の上にダイナミックに描き出しました。 金原瑞人の余韻を残す新訳とともに、新たな命が吹き込まれた本作には、どんな状況でも失ってはいけない誇りや、深い愛ゆえの悲しみが刻まれました。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
狼王ロボは、少年時代に読んだ記憶がありますが、この作品は縮約版でしょうか。
物語が凝縮されたせいか、清川あさみさんの挑戦的な絵に立ち止まり、文章以上の深みを味わうことになりました。
主人公ロボの愛する狼ブランカに重点を置いたという、写真と絵と様々な手法駆使して、アバンギャルドな世界を展開しています。
人間の策略を嘲笑するようなあざとさ、何者も恐れない気高さを持ったロボでしたが、唯一の弱点はブランカを見捨てることのできない愛情の深さでした。
誇り高いロボに敬意を表しながら、清川あさみさんの魔力に呑み込まれました。
様々な絵本を手がけている清川さんですが、あまりにも多才です。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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