
「たいへんだ! ちきゅうが われたんだ! みんなにげよう!」 わにの言葉に、みんなおおあわてで逃げ出した。 ふりかえると、ちへいせんまで、みわたすかぎりの いのちが はしってついてくる。 谷をぬけて、川をわたって、森をこえて… さあ、生きものたちの、そして、地球の行く末は…? インドのジャータカをモチーフにしたお話が、田島征三のエネルギー溢れる絵によって、勢いよく動き出します。

国広和毅さんのダイナミックなイラストが本文とぴったりマッチしていてページをめくるのが楽しくなります。お昼寝をしていたワニが大きな音で目覚め、それを「ちきゅうがわれたおと」だと思い、動物たちを巻き込んで逃げていきます。みんな大慌てで逃げますが、そのオチとは…。そしてさらにそのまたオチがあり、年齢問わず楽しめる一冊だと思います。 (ouchijikanさん 40代・ママ 女の子10歳)
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