人気コンビがおくる、新作クリスマス絵本
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絵本紹介
2022.07.20
2022年7月の新刊&おすすめ絵本、テーマは「プール・海の絵本」。こんなに暑いと、ざぶーん!と冷たい水の中に飛び込みたくなります。でも、それがなかなか叶わないのであれば、今回ご紹介する「プール・海の絵本」を読んで、水の冷たさを感じてくださいね。
出版社からの内容紹介
水が苦手で泳げない女の子。水泳教室の初日、おなかが痛いと言って見学しました。翌週も尻込みしていると、先生が一緒に入ってくれると言って…。勇気をもって一歩を踏み出し、苦手を克服していく子どもの成長を描いた絵本。
この書籍を作った人
1970年埼玉県生まれ。上智大学仏文科卒。絵本を好きになったきっかけは、子どもの頃父親が、自分や近所の子を主人公にして漫画付きのお話をしてくれたこと。20歳の時、パリと南仏エクサンプロヴァンスに留学。洋書絵本卸会社、ラジオ番組制作会社、餃子店経営を経て、海外の絵本や児童書の翻訳、紹介につとめている。ペットは、顔、頭、目、耳、鼻、性格ともに悪い、忠義心のないラブラドール。おもな訳書に『うんちっち』(あすなろ書房)、『トラのじゅうたんになりたかったトラ』(岩波書店)、『どうぶつにふくをきせてはいけません』(朔北社)、「せんをたどって」シリーズ(講談社)、『トトシュとキンギョとまほうのじゅもん』(クレヨンハウス)、『ホラー横町13番地』(偕成社)、『おやすみ おやすみ』(岩波書店)、「ハムスターのビリー」シリーズ、『ゾウの家にやってきた赤アリ』『大スキ! 大キライ! でも、やっぱり…』(ともに文研出版)『ねむいねむいちいさなライオン』『せかいをみにいったアヒル』『チビウオのウソみたいなホントのはなし』『クリスマスをみにいったヤシの木』(以上、徳間書店)など多数。
みどころ
明日から夏休み。学校からの帰り道、重いランドセルを背負って、大きな朝顔の鉢植えをもったなぎちゃんは、汗びっしょり。
「あっつーい!」
へとへとになったなぎちゃんは、掲示板の横で座りこみ、思わずつぶやきます。
「あさがおさん、およいでいえにかえりたい……」
すると、朝顔がひゅーっとのびて、きらきらと光る水のシャワーを出し、掲示板の中が水でいっぱいに。泳ぎが得意ななぎちゃんは、ばっしゃーん、ぶくぶくぶく、中に飛び込みます! 泡のすきまから、遠くに人かげが見えたので、泳いでいってみると……?
いつもの景色が水でいっぱいに。流れるプールにすべりだい。ばしゃばしゃ、すいすい、ひんやり、ゆらゆら。泳いで進む帰り道、なんて気持ちよさそうなのでしょう!! なぎちゃん、うらやましい。あ、朝顔も忘れないで持って帰ってね。
幼い頃から泳ぐことが大好きだったという作者による初めての絵本。真っ青な空、じりじり熱いアスファルトの道、ランドセル。夏休み前の懐かしい感覚をを思い出しながら、絵本の中で味わえるのは夢のような水の中の世界。想像したことあるような、ないような。でも、一度読んだら夏が来るたびに開きたくなる、思いっきり爽やかな1冊です。
出版社からの内容紹介
お店とお家が一緒になったトラックで、愉快に旅するいつつごうさぎ。今日は海辺で開店です。
トウモロコシ、じゅうじゅう焼いて。
氷はけずってふわふわに。
焼きトウモロコシに、かき氷、おまたせしました!
ちょっと休憩、海で遊ぼう。波打ち際でシロが拾ったのは、キラキラ輝く宝石!?
『いつつごうさぎのきっさてん』待望の続編!
この書籍を作った人
1989年大分県生まれ。東京都育ち。女子美術大学版画コース卒業。見る人の気持ちをあたたかくする絵を描く。喜怒哀楽の表情が豊かな動物が特長。作品に『あめのひえんそく』(岩崎書店)、『おふろだいすき! しろくまきょうだい』(教育画劇)、『いっしょにあそぼう いない いない ばあ!』『ねんねのじかん ねてるこ だあれ?』(共に永岡書店)がある。
みどころ
『ちいさなちいさなすてきなおうち』からはじまった、世界のどこかに住んでいる、ちいさなちいさな動物たちのおはなし、「ちいさなちいさなポコポコえほん」シリーズ。
ふわふわの優しいタッチと、細かいところまで描きこまれたかわいいものたちの姿が、子どもたちの心をつかんで離さない人気作です。
最新作『ちいさなちいさなうみのおさんんぽ』では、
ポコポコとありさんは、海へお散歩にやってきます。
浜辺では、きれいな貝や石、いろんなものを拾いました。
もっと歩いていくと、カニさんの行列がスイカのおうちに入っていきます。
スイカのおうちは、なんと海の家でした。
ポコポコも、スイカをガブリ。
それから岩場の方に行ってみると、岩場の穴の水たまりが、赤、青、黄色と光っています。
のぞいてみると、
「あっ! おさかなさんだ!」
いろんな色のお魚が、穴の中に住んでいました。
その後も、浮き輪でぷかぷか浮いたり、カピバラさんのココナッツボートに乗せてもらったり、海での一日を満喫するポコポコたち。
絵本を手に子どもたちも、ポコポコと一緒に海のレジャーを楽しむことでしょう。
貝殻やスイカ、色とりどりのお魚など、海の楽しさがギューッとに凝縮された一冊。
作者のさかいさちえさんの描く、海の世界や生き物は、見ているだけでもとっても楽しいです。
親子で目をキラキラと輝かせてみてください。
この書籍を作った人
神奈川県横浜市出身。絵本、漫画、アニメーション制作などで活躍。『こじかこじっこ』で第一回おはなし絵本クラブ大賞を受賞。主な絵本作品に『ちいさなちいさなポコポコ』シリーズ(教育画劇)、『こじかこじっこ』シリーズ(教育画劇)、『マルカとクーピー』シリーズ(岩崎書店)などがある。
みどころ
小さなねずみのチュッチュとチョピー。大の仲良しの2ひきがふと疑問に思ったのが、こんな事。「川の水って、どこにいくんだろう?」
どうやら海って言う、大きな大きな水たまりにいくみたいだけど? すると目に飛び込んできたのが、木にひっかかっていた帽子。「あれに乗って、海までいけるかな?」
…うん、わかるわかる。その感覚。帽子ではちょっぴり頼りない気するけれど、2ひき一緒なら、なんだって実現できるはずなのです。早速、帽子に乗り込んで、意気揚々と出発したチュッチュとチョピー。だけれど、いきなり目の前に現れたのは、大きな大きな…へび!? 大ピンチ、ちゃんと海までたどり着けるのでしょうか。
好奇心旺盛な2ひきが大はりきりで繰り出す大冒険には、ハラハラドキドキがたくさん。でも、遊びゴコロも盛りだくさん。穴あきのめくりしかけ絵本になっているのです。「あぶない!どうしよう!」「ああー、よかった」の繰り返しが、子どもたちを夢中にさせてくれます。子どもたちの毎日だって、きっとこんな風に驚きと安心に満ちているのでしょうね。
人気絵本作家の新井洋行さんと小林ゆき子さんが組んだ作品は、とても爽やかで可愛いらしい1冊になりました。
この書籍を作った人
1974年、東京生まれ。二人の娘の父。絵本作家・デザイナー。絵本に『れいぞうこ』(偕成社)、『いろいろ ばあ』(えほんの社)、『みず ちゃぽん』(童心社)、『どじにんじゃ』(講談社)、『おおごえずかん』(コクヨS&T)、『ころころぽーん』(ほるぷ出版)など多数。挿画に「パーシー・ジャクソン」シリーズ(ほるぷ出版)、「モーキー・ジョー」シリーズ(フレーベル館)など。くもん出版からは、「えほんとあそぼ」シリーズのほかに『ぴーかーぶー!』『カチン コチン!』(絵・小林ゆき子)の2冊がある。
この書籍を作った人
絵本作家・イラストレーター。主な絵本に『ハロウィンのランプ』『ブラザーサンタ』(岩崎書店)、『ポーリーちゃんのポケット』(教育画劇)、『おじいちゃんと日の出を見たよ』(佼成出版社)など。挿絵に『シュレミールと小さな潜水艦』(偕成社)、『あしたは晴れた空の下で』(汐文社)、『おひさまのワイン』(学研)、 『トトの勇気』(鈴木出版)などがある。その他、月刊保育絵本、グッツなど。日本児童出版美術家連盟会員。C.W.ニコル・アファンの森財団会員。
みどころ
夜の部屋、ふとんの中のなかよし兄弟。
ふとんをかぶるとそこは、深海探査艇マリンスノーのコックピット。
そう、今日の冒険は深海の世界!
闇に閉ざされた深海には、見たこともないような姿の奇妙な生物や、深海探査艇を丸のみできるほどの巨大な生物が・・・
海底のロマンが大爆発、ワクワク必至の大冒険!
不気味なもの、かわいいもの、巨大なもの、小さなもの―
ページの中央から端っこまで、これでもかと描き込まれたそれらたくさんの深海生物が、男心をつかんで離しません。
とつぜんページいっぱいに顔を出すおそろしい牙のサメや、おおきな口の巨大魚は大迫力!
登場する深海生物の一覧が名前付きで巻末に記載されているので、気になった生物をあとで調べられるよう工夫されているのもうれしいポイント。
また、「チムニー」や「げいこつせいぶつぐんしゅう(鯨骨生物群集)」といった少し専門的な言葉がでてきますが、文中ではそれらについて解説されていません。
読み聞かせてあげるときにはあらかじめ調べておくか、あるいは、それをきっかけにしていっしょに海底のことについて勉強するのも楽しいかもしれませんね。
ただひとつ、この絵本には注意しないとならないこともあって・・・
兄弟のまねをして寝る前に読んだら、ワクワクのせいで眠れないかも!?
この書籍を作った人
1972年、愛媛県松山市に生まれる。大阪デザイナー専門学校編集デザインコース絵本科卒。「あとさき塾」「メリーゴーランド絵本塾」で絵本を学ぶ。作品に『アブナイかえりみち』『アブナイおふろやさん』『祗園精舎』(ほるぷ出版)『ちゃんがら町』『十二支のおはなし』『がっこういこうぜ!』『おばけのきもだめし』(岩崎書店)『雪窓』『本所ななふしぎ』『学校ななふしぎ』(偕成社)『むしプロ』 『カイジュウゴッコ』(教育画劇)『ぬ〜くぬく』(農文協)『にんじゃつばめ丸』(ブロンズ新社) 『えかきのチャーリーひみつのかべ』(イースト・プレス)『いっすんぼうし』(あかね書房)『はのはのはなし』(アリス館)などがある。
出版社からの内容紹介
ここは日本の南にある西表島。
海べの水がひくと、
広いどろの地面があらわれる――
「ひがた」だ。
ひがたのできる場所は、海になったり、
陸になったりする。
どろばかりに見えるけど、
よく見ていると…
たくさんの小さないきものに会える。
命のかがやきがつまった、
たからばこのような場所だ。
片方のハサミが大きなシオマネキや、
大群で移動するミナミコメツキガニ、
エサを食べたあとに
泥のだんごができるコメツキガニ…。
40年以上海の生き物を撮り続けてきた
海洋写真家が、
西表の干潟の小さな世界に見つけた
大自然の営みを紹介します。
自然への興味をはぐくむ写真絵本。
出版社からの内容紹介
海のそばに暮らすフィンは、
おじいさんが話してくれた、
海とそらがであう場所について思いをはせます。
一緒に見にいく約束をしていたおじいさんは、
もういません。
フィンは自分で船をつくり、
そのふしぎな場所を見つけるため海に出ます。
もしかしたなら、探していたことさえ、
気付いていなかったことが見つかるかもしれません。
出版社からの内容紹介
「せかいの うみって どんな ところ?」
「ひろい うみには どんな いきものが いるのかな?」
「どんな くらしを しているんだろう?」
光をつかって、せかいの うみの ふしぎを のぞいてみよう!
「ひかりではっけん」シリーズはQ&Aで展開する知識絵本です。 でも、ただ答えを教えてくれるわけじゃないんです。 部屋の灯りや携帯電話のライトを使って、ページのうしろから光をあててみると……?
『みえた!せかいのうみのふしぎ』では、世界の5つの海と、いきものたちの生態を紹介します。
自分で答えを発見しながら読み進める、新感覚の知識絵本。巻末の補足説明も充実!
世界15ヶ国以上で発売され、大人気となっているシリーズ、待望の日本語版です。
この書籍を作った人
イギリス出身。スコットランドの大自然の中で両親とともに野鳥観察に親しむ子ども時代を送る。ニュージーランドのネーピア大学にて出版学を学んだのち、児童書編集者としてノンフィクション作品を手掛ける。その後、執筆活動を開始。作品の日本での翻訳は「ひかりではっけん」シリーズが初めてとなる。
この書籍を作った人
イギリスを拠点に活動するイラストレーター。ファルマス大学でファインアートの学位を取得後、出版社や様々なメディアと協力して幅広く活動を展開している。冒険や物語を主題にした繊細な質感のイラストが得意。作品の日本での翻訳は「ひかりではっけん」シリーズが初めてとなる。
出版社からの内容紹介
海にやってきたカミーユ。マイクを船からそっとおろしてみると……「うわぁ! うみのなかから、すてきな歌声!」
くじらの歌声にうっとりしていたカミーユ。
でも、くじらの声がだんだん苦しそうな声になってきて、そして油でベトベトになったくじらが……!
さあ、カミーユはくじらを助けてあげられるのでしょうか!?
〈翻訳者、石津ちひろさんからのメッセージ〉
わたしたちの暮らす地球のことや環境のことを、お子さんたちと一緒に、ぜひお話ししていただきたいですね。
もしもこの絵本が、そのきっかけになってくれたとしたら、うれしく思います。
この書籍を作った人
1953年、フランスのアミアンに生まれる。美術学校卒業後、ポスターや新聞の挿絵などで活躍。幼稚園の教師をするかたわら絵本作家として活動を始め、多くの作品を生み出した。代表作に『おばけパーティ』『おばけの地下室たんけん』『おばけ、ネス湖へゆく』(以上、ほるぷ出版)などがあり、世界各国で翻訳出版されている。『おばけパーティ』で1995年ペアレンツ・チョイス賞を受賞。
この書籍を作った人
1953年愛媛県生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。3年間のフランス滞在を経て、絵本作家、翻訳家として活躍中。『なぞなぞのたび』(フレーベル館)でボローニャ児童図書展絵本賞、『あしたうちにねこがくるの』(講談社)で日本絵本賞、『あしたのあたしはあたらしいあたし』(理論社)で三越左千夫少年詩賞を受賞。訳書に『リサとガスパール』シリーズ(ブロンズ新社)他多数。
出版社からの内容紹介
人間が生きていくのに欠かせない水。大切な資源である水がなくなることは、あるのでしょうか? 水の特別な性質や、どのように循環しているのか、わたしたちの暮らしや産業との関係、水をめぐる権利や気候変動の問題までを、豊富なイラストでわかりやすく紹介します。
好評シリーズ〈地球の未来を考える〉第2弾。
「水の恩恵を受け続けるために、地球環境について考え、工夫し続けよう」監修者あとがきより
◇読者対象:小学校高学年以上 *常用漢字使用 *小学5年以上の漢字にふりがな
この書籍を作った人
世界で最も美しい湖のそばに育ち、幼い頃から水への愛情を育む。ドイツのミュンヘン大学で水生生態学を専攻後、ドイツジャーナリズム学校でジャーナリズム、生物学、小学校教育を学び、フリーの作家として活動を開始。現在、再び水のそばに――ミュンヘンの湖畔に家族と暮らしている。
この書籍を作った人
フリーのイラストレーター。ドイツのフライブルクで文化学を学んだあと、ハンブルク応用科学大学に移り、イラストレーションを学ぶ。これまでに何冊もの本のイラストを担当。フリーマーケット、クロスワードパズル、オーディオブックが好き。ハンブルク在住。
この書籍を作った人
1959年生まれ。著作に『ペーターという名のオオカミ』(小峰書店・産経児童出版文化賞、坪田譲治文学賞) 『一億百万光年先に住むウサギ』(理論社)、『星空ロック』(あすなろ書房/ポプラ文庫ピュアフル)やM・ゾーヴァとの画文集『少年のころ』(小峰書店)、『魔笛』(講談社)など多数。翻訳に、『ちいさなちいさな王様』(共訳・木本栄、講談社)や『新訳・飛ぶ教室』(角川つばさ文庫)など。日本ペンクラブ会員。会員誌「鬼ヶ島通信」編集長。1995年よりドイツ・ベルリンに在住。青山学院女子短期大学非常勤講師。
この書籍を作った人
1960年東京生まれ。猫好きサイエンス作家。YES International School校長。主な著書に『99.9%は仮説』(光文社)、『宇宙のかけら』(青土社)など、訳書に『WHAT IS LIFE? 生命とは何か』(ダイヤモンド社)などがある。地球環境問題や犬猫の殺処分問題などでも積極的に発言している。趣味は野鳥撮影、カポエイラ、ルービックキューブ。妻子と猫たちと裏横浜に在住。