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あわてん坊のやぎくん、お調子者のはりねずみくん、しっかり者のぞうくん。3人が向かった先は、オーロラの見える丘! 毎月発売される新作絵本の中から、絵本ナビが自信をもっておすすめする「NEXTプラチナブック」。今回ご紹介する絵本は、『ポレポレゆきのなか』。前作『ポレポレやまのぼり』の発売から11年。あの時の仲間は今作の中でも元気なようですよ。
NEXTプラチナブックとは…?
絵本ナビに寄せられたレビュー評価、レビュー数、販売実績など、独自のロジックにより算出された人気ランキングのうち、上位1000作品を「絵本ナビプラチナブック」として選出し、対象作品に「プラチナブックメダル」の目印をつけてご案内しています。
そして、毎月発売される新作絵本の中からも、注目作品を選びたい! そんな方におすすめするのが「NEXTプラチナブック」です。3か月に一度選書会議を行い、「次のプラチナブック」として編集長の磯崎が自信を持って推薦する作品を「NEXTプラチナブックメダル」の目印をつけてご案内します。
みどころ
大きな荷物を持って電車に乗っているのは、あわてん坊のやぎくん、お調子者のはりねずみくん、そしてしっかり者のぞうくん。そう、あの仲良しの3人組が『ポレポレのやまのぼり』以来、11年ぶりの再登場です!
今度の目的は、なんと「オーロラ」。着いた場所は「ゆきまち」駅。見渡す限り一面の雪景色。まずはくまロッジに行ってツアーの受け付けです。出発までの空き時間、3人は雪遊びを満喫。空が暗くなると、いよいよオーロラを見に行く時間です。おやおや、やぎくん。相変わらずの大荷物、そんなに持って大丈夫? はりねずみくんも、やっぱり大はりきりで先頭を急ぎます。
「ポレポレゆきのなかだぜ」
「ポレポレいこう」
ぞうくんや、そして懐かしい山登りの仲間たちが、心配しながら声をかけてくれます。そうそう山登りは“ゆっくり”ね。そして丘の上にたどりつき、寒くて震えながら待つみんなの頭の上には……なんて美しい光景なのでしょう!!
電車から降りたったとたんに感じるのは、空気の冷たさ!どこまでも広がる雪一面の景色。本当に寒そうです。
それもそのはず。作者のたしろちさとさんが、実際に真冬の北極圏で体験した温度感やオーロラを再現してくれているのがこの絵本なのです。ゆらめく幻想的な光は、読者の私たちも思わず息をのむ美しさ。さらに雪の冷たさや夜の寒さ、外で飲むスープの温かさ、みんなで特別な時間を共有した時の興奮なども伝わってきて、まるでみんなと一緒にキャンプをしているみたいなワクワクする臨場感が味わえます。
それにしてもはりねずみくんは雪の中でもずっと元気だし、やぎくんの用意した荷物は大活躍。ぞうくんはいつだって優しくてマイペース。旅を通して描かれる、3人それぞれのキャラクターや友情の物語も魅力的です。「そろそろどこかへ出かけたいなあ」と思ったら、この絵本を手に取って、3人に会いにきてみてくださいね。
3人と一緒の旅は
オーロラを見に行くなんて果てしない旅だと思っていたのに、絵本を読んでいると、なんだか挑戦したくなってきます。それはきっと、オーロラを見に行くまでの待ち時間の過ごし方や、ツアー参加者をしっかり率いてくれるくまおとうさんの存在、みんなで輪になって「その瞬間」を待つ楽しそうな様子、それぞれがとても魅力的に描かれているからなんでしょうね。ポレポレの旅、次もまた楽しみです。
この書籍を作った人
東京都生まれ。大学で経済学を学んだ後、4年間の会社勤めを経て、絵本の制作を始める。世界的編集人、マイケル・ノイゲバウアーが見出し、「ぼくはカメレオン」で世界7カ国語同時デビュー。『5ひきのすてきなねずみ ひっこしだいさくせん』で2011年日本絵本賞を受賞。作品に、『ぼくはカメレオン』(グランまま社)、『すずめくんどこでごはんたべるの?』(福音館書店)、『くんくん、いいにおい』(グランまま社)、『ポレポレやまのぼり』『どうぶつどんどん』(大日本図書)、『はなびのひ』(佼成出版社)、『ぼくうまれるよ』(アリス館)などがある。神奈川県在住。
磯崎 園子(いそざき そのこ)
絵本情報サイト「絵本ナビ」編集長として、絵本ナビコンテンツページの企画制作・インタビューなどを行っている。大手書店の絵本担当という前職の経験と、自身の子育て経験を活かし、絵本ナビのサイト内だけではなく新聞・雑誌・テレビ・インターネット等の各種メディアで「子育て」「絵本」をキーワードとした情報を発信している。著書に『ママの心に寄りそう絵本たち』(自由国民社)、監修に『父母&保育園の先生おすすめの赤ちゃん絵本200冊』『父母&保育園の先生おすすめのシリーズ絵本200冊』(玄光社)がある。