SNSで話題、発売即重版! 入園・入学準備にもぴったりの一冊。
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ひとつの音をきっかけに、楽しい音がつぎつぎと重なって、力強い鼓動がひびいていく! 毎月発売される新作絵本の中から、絵本ナビが自信をもっておすすめする「NEXTプラチナブック」。今回ご紹介するのは、『たいこどんどん』。三浦太郎さん51作目となるこの絵本、いったいどんな内容なのでしょう?
NEXTプラチナブックとは…?
絵本ナビに寄せられたレビュー評価、レビュー数、販売実績など、独自のロジックにより算出された人気ランキングのうち、上位1000作品を「絵本ナビプラチナブック」として選出し、対象作品に「プラチナブックメダル」の目印をつけてご案内しています。
そして、毎月発売される新作絵本の中からも、注目作品を選びたい! そんな方におすすめするのが「NEXTプラチナブック」です。3か月に一度選書会議を行い、「次のプラチナブック」として編集長の磯崎が自信を持って推薦する作品を「NEXTプラチナブックメダル」の目印をつけてご案内します。
たいこをどんどんたたいていると、トランペットの音が聞こえてきて……
ふえやシンバルの音も重なって。
「べんべん」とやってきたのは……?
ひとつの鼓動をきっかけに、楽しい音がつぎつぎと重なって、人や動物たちが集まり、やがて賑やかなパレードに。さらにあらゆる人の心を弾ませるお祭りが始まり、その音は世界中に鳴り響く!!
作家生活20年目に三浦太郎さんが51冊目として制作されたのが、アナログとデジタルが融合した「紙版画制作」という独特のスタイルによって生み出されたこの絵本。言葉の重なりとともに、目の覚めるような鮮やかな色彩も連なっていき、圧巻の観音開きのページへと続いていきます。
世界一さわがしいこの絵本。画面中からあふれ出てくる音と色と鼓動のオンパレードは、まるで「生まれてきた子どもたち」みんなを祝福しているかのよう。
心を開放して、お腹から声を出して、思いっきりこの絵本を楽しんでみてくださいね。
つみあげていくことの楽しさは
はじめは静かだったその場所に、「どん!」と音が一つ響いたとたん世界は一変、動き出す。楽しい音につられて、新しい仲間がやってくる。最初に鳴った音はそのままに、加わった仲間もそのままに、次から次へと増えていく。「つみあげうた絵本」の楽しさは、声に出して体感する面白さはもちろん、仲間がどんどん増えていく高揚感や嬉しさもあるのです。気がつけばみんな一緒。この先もどんどん音を鳴らして、さわがしくしていって欲しいものですよね。その調子!
この書籍を作った人
1968年愛知県生まれ。大阪芸術大学美術学科卒業後、イラストレーターとして活動。ボローニャ国際絵本原画展で入選を重ね、スイス、イタリア、スペインなど海外でも絵本を出版。絵本作品に、『くっついた』『ゴリラのおとうちゃん』(こぐま社)、『ちいさなおうさま』『おおきなおひめさま』(偕成社)、『バスがきました』(童心社)、『おしり』『よしよし』『りんごがコロコロコロリンコ』(講談社)など多数。
磯崎 園子(いそざき そのこ)
絵本情報サイト「絵本ナビ」編集長。著書に『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』(ほるぷ出版)、『ママの心に寄りそう絵本たち』(自由国民社)、監修に『父母&保育園の先生おすすめの赤ちゃん絵本200冊』『父母&保育園の先生おすすめのシリーズ絵本200冊』(玄光社)がある。