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こたろうがびわ湖の底から金のつぼを釣りあげたことから、人々は大騒ぎ。 宝探しのため湖の水を抜いてしまい、飲水に困るしまつ。 場面がどんどん下に落ちていきどこまでいくんだろうと思っていたら、地球の反対側の空にでてきて・・・。 地がさかさまになるからくりで、関西弁による語り口調が特徴的な田島征彦の絵本。
田島征彦さんの絵本は破天荒なスケールの大きいものが多いのですが、その中でもお薦めの一冊です。
漁師のこたろうが琵琶湖から金のつぼをつりあげます。
海賊の宝物だといううわさで集まった人たちのパワーは、琵琶湖の栓であるとんがり島を抜き取るところにまでなります。
水のなくなった琵琶湖。
映画で見てみたいほどのスケールの大きさ。
話はそこで終わらず、こたろうが地底を探検して地球の裏側に抜けてしまう所まで拡がります
地中の冒険のすごさ、地球の裏側では天地逆になってしまう絵、理解の範囲を超えた世界でした。
面白いだけでなく、人々を見ていると、実に様々に描かれていて思わずニンマリしてしまえます。
楽しい絵本でした。 (ヒラP21さん 50代・パパ 男の子14歳)
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