あるところに ずるがしこい きつねどんが おりました。 あるひのこと、きつねどんは ぶたの あぶりにくが たべたくて たべたくて たまらなくなりました───。
主人公のずるがしこいきつねや、きつねが出会うあかぎつね、おおやまねこ、おおかみ、くまたちを、スロバキア在住の画家・洞野志保が圧倒的な画力で擬人化。 はたして、ずるがしこいきつねがたどる結末は……。 必読のハンガリーのむかし話絵本です。
ハンガリーの民話ということで図書館で紹介されていたので、興味があり読みました。ずるがしこいきつねどんは、旅の者と偽り、赤ぎつねの家に泊まることにしました。袋ににわとりが入っていると嘘をついたきつねどんは、翌朝「にわとりが盗られた」と泣き出します。
このお話では、騙された動物たちが美しく見え、騙しているきつねの醜さが強調される。善悪を比較しながら読むと、この絵本の言わんとしていることが伝わってくるような気がします。 (ぼんぬさん 40代・ママ 女の子6歳、女の子2歳)
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