中国で2番目に長い川黄河の中流域にある河南省鄭州。中国文明発祥の地のひとつであるこの場所で、チューチンはのびのびとくらしています。チューチンは、変な顔をして人を笑わせたり、手品を披露したりすることが好きな明るい女の子。お父さんは芸術家で、山の中にアトリエをもっています。チューチンとお母さんは、母方の祖父母といっしょに暮らし、1週間に一度お父さんに会いにアトリエへ行きます。お正月になると、お父さんといっしょに父方の祖父母の家へ帰省し、いとこたちと遊ぶことを心待ちにしています。 将来友だちになるかもしれない、だれかの毎日。世界36か国で写真家が撮り下ろした、「世界のともだち」シリーズの22巻目。
紹介されている女の子チューチンの生活は、日本の子どもと変わりがありません。
文化の違いはあるかもしれないけれど、すぐにでも友だちになれそうな親しみを感じました。
でも、あとがきを読むと、日中関係の悪化に伴い取材を受けてくれる人を見つけ出すまでに大変苦労したそうです。
大人の社会では、これほどにのびやかな表情を写すのは難しそう。
お互いの国を理解しあえるのは、子どもの方が早いような気がしました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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