想像してみて!「やきたてのいいにおい、さわやかなにおい、げんきなにおい、なつかしいにおい・・・おかあさんのにおい。」 子供が毎日の生活の中で全身で感じるにおいの数々。とにかくたくさんのシチュエーションから生まれるにおい。どんなにおいか具体的に言葉では表してはいないのですが、のびのびとした動きのある絵を見ているとそれはもう香りが漂ってくる様なのです。そういえば、あの時こんなにおいがしたな・・・。ぼくってどんなにおい?一ページ一ページ、それぞれの家庭でそれぞれの会話が生まれてきそうです。 この絵本のページの多さが物語っている通り、そこかしこに転がっている「におい」の種類の多さ、それを受け取る子供の感覚の世界の豊かさを改めて感じずにはいられません。そして感情とも密接に繋がっているんですね。そういえば、あるにおいを感じた瞬間に急にその時の情景や感情がふっと一遍に蘇ってくる事ってありますよね。においの記憶って侮れない! この絵本を読んだ後、大人は過去のにおいをたどっていき、子供は新しいにおいの世界へ飛び込んでいく。そしてまた次の日「におい」について子供と大人と意見交換しながら絵本を読む。 感覚に訴えるこの絵本のシリーズ、なかなか読み応えありそうです。他にも味覚、視覚、聴覚・・・など出る予定だそうです。興味津々。
(絵本ナビ編集長)
おいしい匂い、楽しい匂い、 懐かしい匂いから臭い匂い…。 身の回りの匂いを、 会話しながら 思い起こしてください。
未就園児向けの教室で先生が読んでくださった本です。
初めて見たのですが、絵本ってこんなことが出来るのね!?
と衝撃的でした。
なぜって?絵本を見ている子どもたちが何人か薄目になって嗅覚を研ぎ澄ませていたのです。ちょっと鼻を膨らまして・・(実は私も同じような様子になっている自分に気付き、はっと辺りを見回して気付いたのでした・・)
おもしろいですよね。なんだかとってもいい体験をさせて頂きました。
絵本って、本当ににおいはしてこないんだけれど、きっと子どもたちの綺麗な心ならおいしそうなにおいをおなかイッパイ吸い込めるんだろうな・・
ちょっと不思議な感覚を味わえる、面白絵本です。
読み聞かせで読んでみたいです。 (茶ジロウさん 20代・ママ 男の子5歳、女の子3歳)
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