にゃんた一家が、お友達のねこきちさんの家にプレゼントを送ろうとしますが、ねこきちさんの家は遠いので、宅配便で送ることに。
荷物を取りに来たのは、ねこの宅配便やさん。 「おにもつ、たしかにおあずかりしました!」 と、受け取ると、トラックに乗り、営業所へ。 そこから、大きなトラックに乗り、集配所へ。 荷物は、集配所に届くと仕分けされ、また大きなトラックに乗せられます。 夜の間もトラックは走り続け、ねこきちさんの家の側の集配所へ。
宅配便がどれだけのねこ(人)の手を渡り、旅をして届けられるかが、楽しく分かります。
スピーディーに荷物が届く、日本が誇る「宅配便」。そのしくみを、宅配員経験のある作者だからこそ描けた、今までにない絵本です。 大人も知りたかった宅配便の裏側が分かりやすく楽しく描かれています。
(福田亜紀子 元絵本編集者)
宅配便の配達経験がある絵本作家が、送り主から届け先まで、ぶじに荷物が届くしくみをやさしく絵本化。宅配便が届く奇跡を描きます。
この業界が身近だったこともあって、読み始めてすぐに、この作者は業界経験者なのだと思いました。(あとで、絵本ナビの出版社の解説を見て、「やっぱり!」と納得)。
何と言っても、集荷の手順(小さめのトラックで集荷して、拠点で大型トラックに積み替えて目的地へ配送するなど)や集荷所の内容がとてもリアル。
実際の荷物のゆくえも、子供と一緒になぞれて勉強になります。
大人なら、ここでコロナ禍で荷物が届くことの重要性やそこで働く人たちへの感謝が生まれてくるかもしれない。
たった一つの荷物が誰かに届くまでに、こんなに多くの人の力が使われているのだと。 (だっこらっこさん 30代・ママ 女の子5歳)
|