フランスの作家、モーリス・ルブランが産み出した傑作、「怪盗紳士アルセーヌ・ルパン」シリーズから、ルパンがルパンを追うという、摩訶不思議かつ巧妙な設定にひきこまれる表題作はじめ四つの短編を選び、新訳で紹介する。
●編集者コメント 読んでみたかった、作家との出会いの一冊にきっとなる! そんなシリーズのスタートです。多くの名作を世に遺した、世界の作家たちの短編を、すべて新訳でお届けします。底知れぬ読書の楽しみへ、いざ! 絵本作家・ヨシタケシンスケが、物語世界旅行へお連れします。この巻は、ルブランの「ルパン」シリーズから珠玉の4編をセレクト。「冒険者、冒険の愛好者」と自身を語るルパンが、知力や勇気、行動力で謎に挑む姿が光ります。
ヨシタケさんの絵に惹かれ、初めてルパンシリーズに手を出しましたが、これは読みやすい!
名作と呼ばれる海外作品は個人的に会話が独特で読みにくい印象がありましたが、平岡さんの訳はするすると頭の中に入ってきます。小学校中学年くらいのお子さんからも楽しめると思います。
収録されている4話のうち2話は「八点鐘」という連作短編集からセレクトされたお話で、そちらも読んでしまいました。ルパンが気になっているけれど、長編からは手を出しにくい、そんな大人の方にもおすすめです。
また、このシリーズは本の見た目も魅力的!単行本より小さいサイズで、本棚に並べたくなるような可愛らしい装丁です。ヨシタケさんのポップでお茶目な扉絵もルパンにぴったりです。
今度はぜひシャーロックホームズシリーズの短編やオー・ヘンリーの短編も読んでみたいなあと思いました。 (ma−yaさん 20代・その他の方 )
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