絵本のなかには、10代だからこそ胸に響いたり、 深く味わえる作品が数多く存在している。 小説ではなく、絵本だからこそ可能な表現もある。
しかし、文字が少なく、絵が大きく扱われているためか、 「絵本は小さな子ども専用のもの」と思われがちだ。 そこで、もっと10代の若者が自分にふさわしい絵本に出会えるように、 書評家、作家、翻訳家、書店員、研究者、編集者など、絵本のプロである14人が、 おすすめのYA絵本を厳選し、その魅力を縦横無尽に紹介する。
書店員や司書が、選書や売り場・コーナー作りにも活用できる、 <YA絵本>という新たな読書の扉をひらくガイドブック。
13歳からのYAに向けて書かれた絵本ガイドですが、大人としてもとても意味深い本だと感じました。
ただ感じる絵本ではなく、考えさせらえる絵本は、中高生であれ、大人であれ、同じ絵本であっても、人生経験で様々な味わいを出してきます。
これからを生きる若者に向けた選書は、これまで生きてきた大人にとって、その年数にしたがって思うところは違うかもしれません。
子どもたちに読み聞かせした絵本であっても、再読してみると、様々に感じるところのある絵本に再会できました。
あまり絵本を読まない大人に向けても、絵本の楽しさを教えてくれる一冊だと思います。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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