<きんむじかん>3:00〜7:00 <しごとないよう>パンのせいぞう/しわけさぎょう <じきゅう>830えん〜1240えん(しょうきゅうあり) <たいぐう>こうつうひしきゅう/せいふくあり
表紙は、パン工場「バケバケベーカリー」のパート募集のチラシ。 ふつうのパン工場ではありません。「おばけの」パン工場ですから。 チラシには「あかるくたのしいしょくばです!」と、白衣を着て、にこやかなおばけスタッフたちの写真も載っています。 こんな優しそうなおばけたちとなら、ちょっと働いてみたいかも…? パンが美味しいなら、なおのこと! ……おや、パートに応募したおばけが、いるみたいです。名前は、「ばけやまかよこ」さん。 新人パートさんのかよこさんと一緒に、パン工場の見学に行ってみましょう!
工場内は清潔で、たくさんの機械が並び、スタッフさんがきびきびと作業しています。 ページをめくりながら、工場のラインを追っていくと、パン生地ができて、味がついて、切り分けられ……、だんだんかわいいおばけ型のパンにになっていくのが観察できます。 パンが袋に詰められてお店に並ぶまでも覗けて、ワクワク。あれ? 何だか人間の世界のパンのことを見ているみたいなんです。 子どもたちにも身近な、コンビニやスーパーのパン。自分が食べるまでにどうやって作られて運ばれているのか、絵本を読んで想像できるのが、面白い。働きやすそうな職場だな、なんて、働く大人も感情移入してしまいそう(笑)。
だけどやっぱり、ここは、おばけのパン工場。それぞれの機械の表情や、あっ! と驚く出来事が起きたり、おばけの世界ならではのサプライズも待っています。
作者は、『なんのぎょうれつ?』(ポプラ社)『ゆっくりゆっくり なまけものくん』(鈴木出版)など、たくさんの絵本を手がけるオームラトモコさん。 明るくユーモアたっぷりの絵と、ちょっぴりドキッとする展開のバランスがクセになる、今までにない味わいの工場見学絵本です!
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
おばけのばけやまかよこさんは、パン工場で働きたいと思いまずは工場見学に出向きました。だんだんふっくらおいしそうになっていく様をみて大興奮。けれど、自分だけがみてしまったあることが! 絵本で工場見学を楽しめます。
編集者コメント パン屋さんが身近でないこどもたちにとって、スーパーやコンビニで買えるパンは親しみぶかいものです。買う時の、パッケージされた完成品はおなじみでも、どうやってそこにいきついているのかは、なかなか知ることができません。スタッフに応募してきた、主人公のばけやまかよこさんを通じて、工場のラインを楽しく体験しながら、時にサプライズを味わいながら、働くひとを感じ、工場に出向かなくても工場見学を楽しめる絵本です。
更衣室で着替えて、手を洗いをし、ほこりをとったらマスクをつけて…パン工場で働く人たちの様子が、おばけで描かれていて、へ!すごい」!と、工場見学をしているように学べます。
絵がかわいくて、見ていて楽しい絵本でした。 (みっとーさん 30代・ママ 男の子7歳、女の子5歳)
|