「さっく さっく さっく」「しゃぽん」
今年も真夏のお日さまをしっかり浴びて、すっかり熟してます。大きなすいかがぱかっと割れたら、さあ、すいかのプールのプールびらきです!
一番乗りはおじいさん。タネをすぽっと抜いて、自分だけの小さなプール。すると子どもたちも後から後からやってきます。さっくさっく足音立てたり、飛び込んでみたり、みんなでぴちゃぴちゃすれば、すいかジュースがたまります。すいかの皮ですべり台を上手に作るのはおじいさん。すぅーっ、どぶん。
……なんて素敵、すいかのプール。
真っ赤に熟した大きなスイカを目の前にした時、水分をたっぷり含んだその表面を眺めながら、「ああ今すぐここに飛び込みたい 」。一度でも想像を膨らませてしまったことのある方へ。この絵本にはまさにそんな夢が詰まっているのです。想像通りの音をたて、想像通りの気持ちよさ。そうそう、これこれ!
子どもたちの楽しい空想の世界を、愛らしく、でもとても具体的にいきいき描くこの絵本は韓国から。すいかへの憧れは共通のようです。思いっきり遊んだ一日はあっというまに終わります。でも大丈夫。来年もまたきっと……ね!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
大きなすいかがぱかっと割れたら、うきわを持ってでかけよう。葉っぱのジャンプ台から飛びこんだり、ぶあつい皮ですべり台をつくったり、すいかのジュースをパシャパシャさせたり……。思い切り遊んだ一日はあっというま。でもだいじょうぶ。きっと来年もすいかのプールはひらくから。子どもの楽しい空想をいきいきと描く韓国の絵本。
最初から最後までほのぼのしていて、楽しかったです。
こんなスイカが豊作の村で暮らしてみたいですし、こんな素敵な「スイカプール」があったら、泳いで(浸かって)みたいです。
去年のスイカは種が多くて泳ぎにくかったんだ(笑)
種垣歩子さんみたいなタッチで、見ているとやさしくて懐かしいような気持になります。
この村では特別なことではなくて、毎年村の一般的な行事なんだ。と、言わんばかりのみんなの生活感がとてもいいです。
あー、スイカだね〜って、水分の出方やわれかたグシュッと感もたまらなかったです。
作者「アンニョン・タル」さんのはじめての本格的な絵本のようです。
今後が楽しみです。 (てんぐざるさん 50代・ママ 女の子23歳、女の子18歳)
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