怪談の原点『遠野物語』が、京極夏彦による新たな語りでよみがえるシリーズ、第二期。遠野の地で神の使いとしてあがめられるお犬様。その正体は......? 山もどよめくほどの大群で馬方に襲いかかり、火も怖がらない恐ろしい野獣! 遠吠えの真似をした老人をつけまわし、うなり声をあげながら、一晩中家の周りをぐるぐると周り......。その翌朝、老人が見たものとは!? 人間の魂に刻印された恐怖を、気鋭の絵本作家・中野真典が全身全霊をこめ、荒々しく描きました
えほん遠野物語シリーズ。
おいぬさまは、神さまではなく、狼のことだそう。
遠野地方には、昔、多くの狼がいたようで、そのエピソードです。
でも、ある意味見えない存在だけに、怖いです。
独特の遠吠えが追いかけてきます。
そして、馬小屋が荒らされたり。
中野さんの絵は、おいぬさまを可視化しているものの、
画面に溶け込ませ、それはおいぬさまそのものの迫力です。
何かがいた、という気配が伝わってきます。
おいぬさま、という命名に納得です。 (レイラさん 50代・ママ )
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