ぞうくんはとってもやさしくて、 みんなぞうくんのことが大好きなのですって。 それは、ぞうくんが、いつでもどこでも、きちんとあいさつができるから。
道でお友だちにばったり会ったとき。 バスを待つとき。 バスの中が混んできたとき。 お友だちの家に遊びに行ったとき。 お友だちが家に来てくれたとき。 家族でごはんを食べるとき。 などなど、子どもたちの生活の中でおなじみの場面ばかりなので、ぞうくんのことがとても身近に感じられるのが、うれしいところ。 「こうしたらダメ」ということはいっさい書かれていなくて、ぞうくんの言葉やふるまいから、「こうしたらいいんだ」と自然に思わせてくれるのも素敵です。
「こんなときはなんて言えばいいかな?」「ぞうくんみたいにできるかな」「こうしてもらうとうれしいね」と、親子で話しながら読むのもいいですね。
礼儀正しくて優しいぞうくんの姿を見ていると、ルールやマナーって、「守らなければならないもの」だから守るものではなく、みんなが気持ちよく毎日を過ごせるためのものなのだなーと、改めて気づかされます。 作者のリチャード・スキャリーさんは、アメリカの児童文学作家。スキャリーさんが描き出すやさしい物語と温かみのある絵は、世代をこえて世界中で愛されています。 この本も1963年に描かれたものなのです。時を経ても色あせることのない素敵な絵本を、ぜひお子さんと一緒に楽しんでみてください。
(山田裕子 小学校司書)
お子さんにルールやマナーを教えるのにおすすめのかわいい絵本。とってもおりこうなぞうくんのお話です。ぞうくんはみんなに好かれています。それは、いつもお行儀よくみんなに接しているから。 リチャード・スキャリーのかわいいイラストと、こころがほっとする文章で読み聞かせにぴったり。「ぞうくんみたいにできるかな?」「こんなふうにしてもらうとうれしいね」と親子で話してみましょう。
とてもしっかりもののぞうさんから、礼儀作法と挨拶を教わるしつけ絵本です。
ちょっと優等生過ぎるとこに古さも感じると思ったら、オリジナルは1963年発行と前に東京オリンピックが開催された年の前年でした。
挨拶と礼儀の基本の大切さを感じます。
こんな絵本も時には必要だと思いました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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