冬休み、おじいさん、おばあさんの家でお正月を迎える、ある家族のおはなしです。 久しぶりに訪れた、おじいさん、おばあさんの家で、家族はお正月を迎える準備を手伝います。まずは、ガラス磨きに、障子張り、大掃除と大忙しです。翌日はおじさん、おばさん、いとこもやってきて、みんなでお餅つきをします。つきたてのお餅のおいしいこと! 大晦日は、朝から市場へ買い出しにでかけます。お正月料理の材料や、お正月ならではのおもちゃも売っていて、市場は大賑わいです。家に帰ってからも、お餅をお供えしたり、しめかざりを飾ったり・・・・・・。終い湯に入ってからは、年越しそばを食べて、お寺におまいりに出かけます。 お正月を迎える前の、日本ならではの年末のせわしない様子、こまごまとした準備の様子、新しい年を心待ちにしている家族の様子が楽しく描かれた絵本です。絵本に書いてある文章以外のドラマもいっぱい。絵の隅々までじっくり見て、楽しんでもらいたい一冊です。
ひろくんとゆうちゃんは、お正月休みに家族でおじいさんとおばあさんのうちへ出かけました。
その日は再会の様子。29日からは31日まで一日ごとに、正月準備の様子が描かれています。
家の掃除はもちろん、障子の張替えにお餅つき、商店街や露店での買い出し。おせち料理を作ってしまい湯に入って年越しそばを食べて新しい服を枕元に用意して、除夜の鐘つき。
これでも全部書ききれない、事細かに描かれた家族の年末。
2歳の娘が大いにハマって、季節も何もなく思い出したように持ってくる絵本です。
時に自分で出してきては露店の人ごみをジ〜ッ。穴が空くほど見つめております。
向きの関係で売っている物が描かれていない店が、いったい何屋さんなのか、それはそれはしつこく追及していました。
正直うちは実家でもここまで丁寧に正月準備をしていないのですが、娘の胸にお正月は、こんな風に収まっているようでもあります。
実家がそんなだから母もここまでの思い出はないにしても、小さい頃にに感じた大掃除や買い出しの感触が形のない思いとしてこみ上げてきました。
わからないながらも刻み込まれていった自分だけの師走が絵になったみたいです。
そしてこれを読んで餅つきにたいへん憧れていた娘。
このたび幼稚園での餅つき初体験に、えらく喜んでいたと先生から報告を受けました。
絵本と実体験が、またひとつ結びつきました(^^) (てぃんくてぃんくさん 30代・ママ 女の子4歳)
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