事件は突然おこります。1月1日の朝9時、宅急便で送られてきた1つの箱。中には「ペンギン」が一匹、差出人の名前はありません。そして手紙が一通。 「ぼくはペンギン1号。おなかがすいたらなにかたべさせてね。」 何なんでしょう・・・ところがこれで終わらない。次の日はペンギン2号、その次の日はペンギン3号、その次もその次も・・・一ヶ月たっても2ヶ月たっても。どこまで続くこのありえない状態!! とても手に負えないこの出来事に何とか算数を使って理性で立ち向かうパパの姿が涙ぐましい。でもこれが意外に面白いのです。ピラミッド形に積んで数えてみたり、1ダースごとに引き出しを作って整理してみたり・・・もちろん手に負えないのだけど。他の家族も同様、理解の範囲を超えた出来事に立ち向かったり受け入れてみたり。家中がペンギンで溢れかえっています。自分の立場に置き換えてみるのもいやになっちゃうこの状況がユーモアたっぷりに描かれていて次の展開に目が離せません。 さて、あっと驚く結末は勿論言えませんが、実はエコ絵本だという事だけ・・・。とにかく想像を超えたストーリー展開は胸がスカッとする程。軽快なタッチの絵がぴったりです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ピンポーン! とチャイムがなって 届いたのは、なんと……ペンギン! 謎の人物から、まいにち一羽ずつ届く ペンギンたち。 このままでは家中、ペンギンだらけ! 一体ぜんたい、どうすりゃいいの!?
これは一体何なんだ?
途中までそう思いながら読んでいました。
毎日毎日ペンギンが1羽ずつ、届いて
結局なんなんだ?と思っていました。
終わりにどうなるんだろうという期待も
なくなっていましたが、最後の最後で
そういうお話だったのか・・・と考え直しました。
その上、さらにしっかりとオチもありました。
想像を超えるお話の展開でした。 (ジョージ大好きさん 30代・ママ 男の子6歳)
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