これが絵本という部類に入るのかどうかはわらかないけれど、文章は少ないです。
そして、とても小さな絵本です。
あのテレビでよく見るひょうきん者というイメージのある「さかなクン」が著者だという、ただその好奇心だけで読んでみたかった本です。
でも、これ、とてもいい本です。
さかなの中にもいじめがある。
広い海から狭い水槽にうつされると、さかなもいじめるのです。
いじめられる魚を水槽から出すと、今度は、ほかの魚がまたいじめられる。
さかなの世界も、人間の世界も、そうさして変わりはないのかもしれません。
でもね、大自然の中、自分の好きなものに夢中になっていたら、そんないやなことも忘れられるよ、っていう言葉がいいね。
世界は広いのに、そんな狭い世界にとじこもっていてはもったいないよ、って言葉も。
最後には、さかなクンの幼少時代から、今のさかなクンになるまでのエピソードが載っています。
子どもにも、そして煮詰まってしまった大人にもぜひ。 (たかくんママさん 30代・ママ 女の子11歳、男の子8歳)
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