歩き始めたばかりの赤ちゃんって、動くものを追いかけるのが大好き。 この絵本でも、1歳くらいのよちよち歩きの赤ちゃんが、お散歩中に出会ったちょうちょ、トカゲ、ハト、ネコを次々に追いかけます。
「こりゃ まてまて」とおいかけては、すいっと逃げられる。その繰り返しだけのシンプルな絵本ですが、赤ちゃんの体型や表情が、あまりにも「我が家の1歳児」とそっくりで、思わず感激してしまう親御さんも多いのでは……? 『よるくま』や『金曜日の砂糖ちゃん』などの絵本でも知られる酒井駒子氏が描く絵は、息を飲むほど美しいだけでなく、指の動きや座り方、半開きの口元、手や足の出し方など、よちよち歩きの赤ちゃんの姿が見事に描かれていて、今にも動き出しそうなほどです。 もしかすると、一緒に読んでいるお子さんも、これってわたし(ぼく)……?と思っているかもしれません。
各ページに、春を感じる草花が描かれているのも魅力的。どんな草花があるか、親子で一緒に探してみてくださいね
(洪愛舜 編集者・ライター)
幼い子が散歩に出かけ、チョウやトカゲ、ハトやネコに出会います。でも「こりゃ まてまて」と追いかけると逃げられてしまいます。身近な自然との小さな出会いを描いた絵本。
酒井駒子さんが描く、歩き始めたばかりの女の子が
たまらなく愛らしいです。
ふっくらしたほっぺた
細くて柔らかい髪、
バランスが悪くて、ポテポテッとした歩き方
ふと目に入った対象に、後先考えず、とりあえず向かっていく大胆さ・・・
危なっかしい足取りを、ずっと見守っていたいような気持ちになります。
沢山のお母さんが「あぁ、ウチの子みたい」と思うのではないでしょうか。
女の子が出会う、まだ名前を知らない(言えない)生き物たち。
「ひらひら」「しゅるしゅる」「ばさばさ」
ちいさな人は毎日が新しい発見と冒険でいっぱいですね。
「こりゃ まてまて」というフレーズがとてもいい。
特に最後の「こりゃまてまて」の正体とラストがとびきり素敵です。
自分用に購入してしまいました。
お母さんにおすすめの絵本ですが、
1〜2歳位のときの息子にも読み聞かせてみたかったなぁと思います。 (ランタナさん 40代・ママ 男の子8歳、男の子5歳)
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