プラスチックバッグ―日本でいうポリぶくろのゴミが、せかいじゅうでもんだいになっています。ポリぶくろはべんりでつかいやすいけれど、たくさんすてられて、たくさんのゴミになっています。このゴミはびょうきのもとになることがあります。このゴミをたべたどうぶつやさかなが、たくさんしんでいます。
アフリカのガンビアというくにに、アイサトという女の人がいました。アイサトがすてた1まいのポリぶくろ。やがてゴミは2まいになり、それが10まいに、ついには100まいになりました。アイサトはじぶんたちでなんとかしようと、なかまたちといっしょにたちあがりました。これからも、きれいな村でくらしていけるように―
環境とリサイクルに取り組んだ実在の女性、アイサト・シーセイの物語です。
これはガンビアで実際にあったお話。
主人公の女性は、道端に捨てられたポリ袋のことをあれこれ思い悩んだ末に、お財布を編んで、売ります。
ゴミが姿を変えることで、人々の意識も変えていった・・・という良い例だと思います。
周囲の賛同を得るまでに時間はかかったようですが、意識を変えようと思う人が増えるにつれ、環境が良くなっていく・・・というのが、淡々と進む文章の中から感じられました。
ただこの本を読んで思ったのは、日本はごみ箱という習慣が浸透しており、道端にごみ溜めが出来ることはあまりないけれど、ごみ箱の習慣がないと、こうもポリ袋が道端にたまるのか・・・ということです。
ポリ袋だけでなく、ごみそのもののあり方を社会全体で考えていくことが、環境改善により良い成果をもたらすのではないか。
そんな風にも思える内容でした。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子8歳)
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