おっとっと! 石につまづいて転びかけたねずみくんを助けたのは、とかげくん。 「ありがとう」 お礼を言ったねずみくんは、お花をとかげくんにあげます。 すると、とかげくんも「ありがとう」。 何気ないやり取りですが、段々と2ひきがうちとけて、仲が深まっていく様子が、なんともほほえましいのです。
そして「ありがとう」の輪は、ひまわりさんやおはなさんにまで広がって…… その理由は? 最後には、題名にも納得の心地良さの余韻を味わってください。
『ぽつぽつだいじょうぶ』、『おすわりどうぞ』、『ねえねえ あのね』などの作品で、温かい気持ちを内包した愛らしい動物たちの何気ないやり取りを描いてきた、しもかわらゆみさんが描く最新作。ねずみととかげという異色の取り合わせですが、リアルな造形なのに、表情や感情がたっぷり伝わってきます。寄りそうような花々も、物語をさりげなく導いてくれますよ。子どもから大人まで魅了する心温まる余韻をお楽しみくださいね。
(中村康子 子どもの本コーディネーター)
おっとっと! ある日、とかげくんに助けられたねずみくん。「うれしい」気持ちを分かち合うふたりの、出会いから仲良しまでの物語。読み聞かせにもぴったりの絵本。
読み聞かせ2歳から ひとり読み3歳から。
コケそうになったねずみくんのしっぽを
とかげくんが一生懸命ひっぱる場面には
笑っちゃいました。
写実的で繊細な絵なのに
表情や行動がアニメチックで
本当にかわいいです。
お話も素敵で、読んでいて、
「ありがとう」ともっと言いたくなりました。 (まことあつさん 30代・ママ 男の子12歳、男の子9歳)
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