幼稚園のお迎えはいつもおばあちゃん。ぼくはおばあちゃんと一緒に家の近くまで電車に乗って帰ります。電車は好きだけれど、おばあちゃんとはあまり乗りたくない。だって、3秒で寝るし、よだれ垂らすし、いびきをかくし。いつも降りるはずの駅でちゃんと降りられるのか、ぼくは不安でたまらないのです。
どんなにぐっすり眠っていても、今まで降りる駅を間違えたことのないおばあちゃん。でもその日は、いつもなら起きる頃になっても、おばあちゃんが起きません! あせったぼくは、大騒ぎしたり、泣いてみたり、祈ってみたり、おばあちゃんを起こそうと頑張ります。
作者は高畠じゅん子さん。『まじょがかぜをひいたらね』(理論社)や『ブービーとすべりだい』(講談社)など、絵本の文章の担い手として多くの作品を執筆されています。こちらの作品は高畠さんが絵まですべて手がけた作品。ユーモラスであたたかく、親しみやすいイラストで楽しませてくれます。おばあちゃんの豪快な寝顔も必見ですよ。
さて、電車の中では、武術を操るおじさんや、王子さままで現れて大騒動。はたして、ぼくとおばあちゃんは無事に電車を降りることができるでしょうか?ぼくと一緒にハラハラドキドキしながら、おはなしを楽しんでくださいね。
(出合聡美 絵本ナビライター)
ようちえんのおむかえは、いつもおばあちゃん。電車に乗って帰るんだ。おばあちゃんはすぐに寝ちゃうけど、おりる駅が近づいてくると、ちゃんと起きるからふしぎ。ところが今日は、おばあちゃんがめざめない! どうしよう!?
ちょうど『うさぎのトリン』というお話を読んでいたのですが、こちらが同じ作者さんの作品だったので読みたい!と思いました。
幼稚園のお迎えに来てくれたおばあちゃんと電車に乗るお話です。
おばあちゃんはすぐ居眠りをするので、気が気じゃないぼく。二人のやりとりを見ながら、わかるわかると思ってしまいました。息子も、小さい頃一緒に電車に乗ると、「いつ降りる?」「次降りる?」「まだ?」といつも不安な様子でした。なんだか懐かしく感じてうれしかったです。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子18歳、女の子15歳、男の子13歳)
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