パパとママとベビーカーに乗った赤ちゃんが、仲良くおさんぽしています。すると、「かんかんかんかん」と音がしてきました。
「なにがとおる?」
踏み切りが見えているので予想がつきますね。そうです。電車が通りました。
「わんわんわんわん」
今度は何が通るのでしょう? 女の人がリードを引いています。これも何かわかりますよね。こんなふうに、オノマトペとシンプルに描かれた背景をヒントに、「なにがとおる?」と当てっこしながら読み進む絵本です。いろんなものが音を立てながら親子のそばを通るたび、一緒にびっくりしたり喜んだりすることができます。
デビュー作『いっぺん やって みたかってん』で講談社絵本新人賞を受賞した、はっとりひろきさんの最新作。シンプルながら、どこかユーモアを感じさせるイラストも魅力です。
小さい子から大人まで、みんなが楽しめる作品。「なにがとおる?」とやさしく問いかければ、自然とコミュニケーションをとることができますね。この作品を楽しんだあとは、家族でおさんぽに出かけ、いろんなオノマトペを探してみるというのもいいかもしれません。
(出合聡美 絵本ナビライター)
講談社絵本新人賞受賞作家
はっとりひろきさんの最新刊!!
きょうも おさんぽ るん るん るん。あれ、なにかが とおって いったよ?さあ、なにがとおるかな?
小さな子どもにも分かりやすい絵本です。
パパ、ママ、ベビーカーの赤ちゃんが散歩。
いろいろな音が聞こえてきて、「なにがとおる?」と問う趣向。
散歩中に出会う様子が楽しいです。
難易度は低く、ゆったり楽しめそうです。
ラストはほのぼの着地。
ベビーカーならではの光景にほっこりです。 (レイラさん 50代・ママ 男の子30歳、男の子28歳)
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