ぼくは、だれかを捨てたことはないけど、頭の中できらいな人を消そうとしたことはあります。 でも、なかなか消えないんだよね。きらいなままじゃ消えないんだ。 大事なことはゆるすこと。自分もその人のことも。 絵本作家 のぶみ
タイトルにドキっとし、書店で読み、購入しました。
どっかいけばいいのに」「もういらない!」「ゴミ箱にすてちゃうよよ?!」等、簡単に耳に入ってくるこれらの言葉。
読み聞かせをしたクラスの5年生児童の会話です。
「言っている人は自分が言われたことあるのかなぁ?」
「正直、人に言ったことある・・・」
「うわ、さいてー。」
「おまえは絶対ないのかよ?」
「・・・やっぱり、ある。」
「目の前にこんなのあったら”俺って心が狭い”って反省するよな。」
「人間をすてるなんて、みんなムリだろ。できないし、人間はゴミじゃねぇし。」・・・等々。
子ども達なりにいろいろ感じてくれたようでした。
のぶみさんの最後の言葉「大事なのはゆるすこと 自分もその人のことも」は、大人の心にもずっしりと響きます。
人を許すことの大切さはわかっていても、実際はなかなか出来ないこともあります。簡単なことではないこともたくさんあるかもしれないけれど、この本を読めば心の毒を出し切ることが出来るかもしれません。
「にんげんごみばこ」の前にいる人は、自分が持っている「心」なのでしょう。だから必ず問いかけてくれる。
このごみばこには、本当は誰も入れないし、入れない。
私は、そう解釈しました。
大人にもお薦めの本です。 (夢見るアリスさん 40代・ママ 男の子15歳、女の子13歳、男の子7歳)
|