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あらあら、ルルちゃん。 なんだかとっても怒っている顔。 何でもすぐに「いやだ いやだ」って言うのです。 手を広げて、足を広げて、「いやだ いやだ」。 それなら…
「かあさんも、いやだって言うわ」 大変!ルルちゃん。抱っこもしてくれないって。 それどころか、美味しいおやつも、おひさまも、大事なくまちゃんまで…「いやだ」って言いだしちゃった!!
毎日、子どもに「いやだ」って言われているママやパパが読めばクスっと笑ってしまいそうなこのお話。まさにいやいや期のルルちゃんは「困ったちゃん」。だけど、とっても愛おしいのです。それでは、「いやだ」って言っている最中の当人がこの絵本を読むと、どうなるのかしら? 意外とケラケラ笑っているのかもしれません。だって、滑稽ですものね。
わかっていても、「いやなものは、いや」。そんなどうにもならない子どもたちの気持ちを、ユーモラスに愛らしく描きだしているのはせなけいこさん。『ねないこだれだ』でもお馴染みの、せなさんの貼り絵の技法は、素朴で、それでも表情がはっきりと伝わってきて、本当にお話にぴったり。きっとママやパパたちの記憶の中にも、小さい頃読んでもらった記憶が残っている方は多いことでしょうね。合わせて「いやだいやだのえほん」シリーズもおすすめです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ルルちゃんはなんにでもすぐに「いやだいやだ」といいます。あんまり「いやだいやだ」と言っていたら……。お母さんも「いやだ」といって抱っこしてくれなくなりました。おやつもお日さまも、保育園にはいていく靴も、大事なくまのぬいぐるみも、みんなが「いやだ」といいだします。みんなに「いやだ」といわれて、ルルちゃんは泣きべそをかいてしまいます。いやいや期の子どもといっしょに読みたいユーモラスな絵本です。
この本のルルちゃんは、何でも「いや!いや!」
どの子にもルルちゃんみたいな、イヤイヤ時期ってありますよね。
何もかもイヤイヤ。
そしたら、お日様もお母さんも、おやつまでもがルルちゃんに
いやだ、いやだって。
この本には、どこにも、こうすればよかったね、とか
こうしようね、なんて言ってません。
最後に「そしたら、どうするの?」
ってだけ。
それで、終わっています。
説教したり、諭したりしないところが、
せなけいこさんらしい終わり方ですね。
解決策も何もないけど、
自分みたいに周りもいやだって言ったら、どうする??
って考えさせて終わる。
絵本って、シンプルな文体。
多くの言葉を語らない分、その余白、余韻で
読み手に考えたり想像したりする楽しみを与えてくれます。
この本は、そういった絵本の楽しみがいっぱいつまっています。
本の中のルルちゃんの顔が、また印象的。
なかなか良い表情なんです。
小さい時期の子どもが絶対ひきつけられちゃう
そんな本です。 (てるママっちさん 30代・ママ 女の子8歳、男の子7歳)
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