今日は、かっぱのさらたろうのお誕生日! お祝いにかっぱぱが連れてきてくれたのは、人間界の回転寿司屋さんです。 お店に入り真っ先に「かっぱまき、ください!」 2人は楽しみにしていたかっぱまきを、ぱくっ。おーいしーいっ! 「ぱぱ 見て!こんなのがあるよ!」 さらたろうが見つけたのはきゅうりにシャリが詰まった「ぎゃくかっぱ」、丸ごと一本きゅうりを使った「まるごとかっぱ」。 ぱくっ、ぱくっ、ぱくっ、お お お おいしすぎる……!! のけぞるかっぱぱと、さらたろう。 それを目にした周りのお客さん、みーんなかっぱまきを注文し始めました。 5皿、10皿、回転コンベアに回っているのはもうかっぱまきだけ。 さくたろうが追加を注文すると、とうとうきゅうりが売り切れてしまい……?!
かっぱ親子、かっぱまきを求めて回転寿司へ。そのシチュエーションだけですでにおもしろい予感しかしないこの絵本は、予想を大きく上回るかっぱのきゅうり愛が突き抜けています。その勢いはマグロ、サーモン、いくら、たまごなどなど数あるライバルをおしのけてお寿司屋さんを席巻してしまうほど。読みながら、今すぐ回転寿司に「かっぱまきを食べに行きたい」自分がここにいます。 気づいた時には完全に巻き込まれているかっぱ親子のかっぱまきワールドは、シュールなのに愛嬌いっぱい。作者は近年の絵本コンクールやコンペで数々の受賞や入選を果たしている、新進気鋭の作家まつながもえさんです。拝見したご本人のサイトにも漂うきゅうり愛を感じますから、とにかくこの本ではみんなで一緒にかっぱまきを楽しみ尽くしてみましょう! 最後にはかっぱならではのもうひと展開が待っていますよ、お楽しみに!
(竹原雅子 絵本ナビライター)
今日はかっぱのさらたろうの誕生日!
人間にばれないように帽子とマントをして、回転寿司にやってきたかっぱぱとさらたろう。たくさんのかっぱ巻きに、うーん、おーいしーい!おなかいっぱい大満足だったけど…、さてさて結末はどうなったのかな?
【編集担当からのおすすめ情報】 まつながもえさんは、絵本塾カレッジ創作絵本コンクール、ピンポイント絵本コンペ、MOE創作絵本グランプリ等で次々と大賞や入選を果たした気鋭の作家さん。まつながさんの描くキャラクターたちは、かわいくてとても魅力的ですが、同時にどこか懐かしさも感じられますね。今作はピンポイント絵本コンペ入選作を大幅に加筆修正してパワーアップした作品です。愛らしいかっぱ親子をぜひ応援してください。
かっぱ親子の注文で、回転ずし店のひょうたんずしでは、かっぱ巻きが超人気になってしまいました。
魚のネタよりもキュウリということを考えたら、在庫が心配になってしまいました。
想像したら、壮絶な状況ですね。
キュウリが切れた時の展開、最後のオチ、きれ味の良い絵本です。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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