オハイオ州の小さな町には、願いを叶えてくれるという井戸がある。中学一年生のライアンは、裕福な家の一人っ子アーネスト、幼なじみのリジーとともに、この井戸を見つける。そして、クラスメイトや町の人たちのさまざまな願いごとを知る。アーネストの亡くなったおじいちゃんが屋根裏部屋に保存していたものたちが、不思議な縁でいろんな人の手にわたり、奇跡的にその願いがかなっていく。いろんな悩みをかかえる人々が、ちょっとしたやさしさで救われていく、希望と愛でいっぱいのものがたり。
分厚い上に、登場人物も山ほど出てくるので、読書に日ごろから親しんでいる子供向き。
中学生が対象だが、高校生も対象にしてもいいのでは。
特別な現象が起きたとしても、それをどう使うか、どう判断するかは結局のところ、人間性の問題になってくるのよね、という話。何を希望、と呼ぶかも人それぞれだもんね。
子どもたちは、感想文として、どこをどう切り取るのだろう。
(だっこらっこさん 40代・せんせい 女の子9歳)
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