クリスマス・イブ。ケイティと弟のジャックはおばあちゃんの家でおやすみ中、「クシュン!」というくしゃみの音で目を覚まします。階段を降りてこっそりのぞくと、そこにはなんとサンタさんが! 鼻をかんでつらそうにしているサンタさんを見かねて、ふたりは「わたしたちがおてつだいしてあげる!」と声をかけます。
ふたりはサンタさんと一緒にプレゼントを配るため、雪が降りしきるロンドンの空を、トナカイがひくソリで飛び出します。それはコベント・ガーデン、トラファルガー広場、国会議事堂、バッキンガムと、ロンドンの名所をめぐる楽しいひとときとなって…….
元気いっぱい、しりたがりやの女の子ケイティがまきおこす大冒険。ロンドンを舞台に、楽しいファンタジーが繰り広げられます。名画のなかに迷い込むイギリスで人気のアート絵本「ケイティのふしぎ美術館」シリーズの番外編ともいうべき一冊。美しいロンドンの夜景を、ぜひ大人も一緒に堪能してください。
(出合聡美 絵本ナビライター)
クリスマス・イブの夜、ケイティと弟のジャックは、くしゃみの音で目を覚まします。 そおーっとのぞくと、そこには鼻をかむサンタさんがいました。 心優しい二人は、サンタさんのそりに乗って、ロンドンじゅうの子どもたちにプレゼント を配るのをお手伝い。ロンドンの名所を眼下に、星空をとび回るファンタジーの世界を美 しい絵で演出します。 原作者ジェイムズ・メイヒューは、こどもに夢を与える絵本を創作するかたわら、子ども たちのために、学校や図書館、美術館での講演やワークショップを行っています。 そんな彼ならではの秀作です。
ケイティシリーズというと、いろんな絵画の中でケイティが遊ぶところをイメージするので、この絵本はちょっと違うかも知れません。
でも、雪の降るクリスマスのロンドンを、サンタクロースと一緒に飛び回って夢の世界を楽しむ絵本でした。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
|