はじめておれがこの家にきたとき、 生まれたばかりのおまえがいた。
ここは、おれたちのなわばり。
おれがどんどん大きくなって、おまえはゆっくり大きくなった。 お気に入りの場所も、遊びも、ご飯の時間も一緒。 嬉しい時も、悲しい時も、おれはそばにいる。
おまえは少しずつ家にいないことが多くなって、 すっかり大きくなった頃……。
ある家に拾われてきた猫の目線で、子どもの成長と巣立ちを描いたこの絵本。すぐに大人びていく猫にくらべて、ゆっくりと少しずつ育っていく「おまえ」。愛らしいばかりの幼少期、学校へ行くようになり友達との関係性も生まれる小学生の頃、中学に入ると机に向かう時間も増えていき。その間もずっと変わらず家にいる猫。その表情や距離感を見ているだけで、二人の親密さが伝わってきます。
やがていつかはやってくるその時を、猫は「あたらしいなわばりを みつけたんだな」と理解します。少し寂しそうな背中にタイトルの言葉が重なり、読者の心に沁みていきます。すべての旅立ちを応援する、ある少年と猫の物語。「今」という時間を大切にしたいと思わせてくれる絵本です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
「第15回リブロ絵本大賞」入賞 第5回TSUTAYAえほん大賞 第4位
絶賛の声、続々!!
『わすれていいから』は、7歳の頃に拾った猫を実家に置いて18歳で上京した店主が自分のことのように泣きながら読んだ、少年と猫の物語。 誰も死なないのに、忘れていいと言われても忘れられない、2024年の当店Top3入り間違いなしの猫絵本。(キャッツミャウブックス店主 安村正也)
「そんなに早く大きくならないで」と時々さみしくなってしまう私に、あたたかい勇気と自信をくれた絵本です。(40代女性)
今になって、だまって見送ってくれた親の気持ちを思いだしグッときました。(30代男性)
この猫のように思える日がくるのかな…。まだ赤ちゃんの我が子を見て、もう泣けちゃっています。(20代女性)
あるひ、いえにやってきた おれ。 そこには、うまれたばかりの おまえ がいた。
ここは、おれたちのなわばり。
嬉しいときも悲しいときも、子どものそばには猫がいっしょ。
二人とも隅っこが好きで、いつもくっついていたけど、 気がついたら隅っこに おまえ がいないことが多くなって――。
当たり前に過ごしている時間が愛しくなる、大切な人に贈りたい絵本です。
ねこがこの家にやってきたときは 赤ちゃんねこ
男の子もあかちゃんでした
ねこの成長は早く 男の子はゆっくりと大きくなります
ねこは 男の子の成長を見守り、ねこと二人は切っても切れない中に…かわいいな〜 ねこに寄り添いねむる赤ちゃん
学校へ行くようになると ちょっと淋しくなり 見送るのです
男の子にも 友達もできていろんな体験をします
二人はずっと仲良しで 離れず生活していましたが・・
そんな男の子も大きくなり家から出ていくのです
ひとりになったねこは ちょっと寂しそう・・・
「おまえ あたらしいなわばりをみつけたんだね げんきでなおれのことわすれていいから」
ねこは 大人の考えができるのですね
こんなこと言えるなんて すごいな〜 ねこの気持ちに感動しました!
(にぎりすしさん 60代・その他の方 )
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