
子どもたちに〈おはなし〉をせがまれたマンザンダバは、〈おはなし〉を探しに出かけます。動物たちにたずねてまわりますが、なかなか見つかりません。ウミガメの背に乗って、海の底へつれていってもらうと、そこには……。
かつて文字を持たなかったアフリカの人々にとって〈おはなし〉は、風習や歴史を伝え、自然を解釈し、子どもたちに生きる知恵を与える、文化の土台でした。 南アフリカのズールーの人びとに伝わるむかしばなしです。

今ならば、お話を探すためならば図書館に行くでしょう。
でも、文字を持たない文化ではどうするのでしょう。
日本の民話、昔ばなしが伝承によって受け継がれてきたこと、伝承によって変化してきたことを思いました。
でも、最初に語った人はこんなふうにお話を探しに行ったのかと思うと愉快になります。
お話探しの冒険こそがお話ですが、貝からどんなお話が出てくるのか、気になりました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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