「美味しそう!」って、どうしてこんなに心をウキウキさせるのでしょうね。 この絵本の表紙のお弁当を見ただけで既に顔がゆるんでいます。 でも題名が「あいうえおべんとう」、まさか「あいうえお」でお弁当を作るなんてことは・・・ そのまさかなんですよ。 「あ」アスパラガス、「い」いちご、「う」うずらたまご、「え」えびふらい、「お」おにぎり。 とくると、どんなお弁当が出来上がるのでしょう。 次のページをめくると、彩りよく、栄養満点、可愛らしいお弁当の登場です。 (お弁当箱やランチクロスもバッチリ。)勿論、「かきくけこ」「さしすせそ」と続きます。 作者の山岡ひかるさんの作品は殆ど貼り絵。この作品も全て貼り絵です。美味しそうなおかずのてんこ盛り、よくよく見ても紙を貼っているだけなのに本当にリアルで、触感や味まで感じてしまうのです。 きっと山岡さん御自身が食べる事が大好きなのだろうと勝手に解釈!個人的にはコロッケのほくほく感にノックアウトです。 ことば遊びの楽しさと、食べ物の組み合わせの楽しさ、何よりいただきますのみんなの笑顔につられて 読んでいるこちらまで嬉しくなってしまう絵本です。お弁当の力ってすごいですね。 ちなみに表紙は何のお弁当でしょう?(ちょっと考えてから裏表紙を見てね。)
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
★こんな方からもコメントを頂いています。
ま、絵本作家たるもの、作品のアイデアの2つや3つは常に持ち合わせています(推測)。絵本ぽく言うと、種、かな。すくすく育つ種もあれば、なかなか発芽しない種もある(推測)。いずれにせよ、作家自身が積み上げてきた経験や、良い結果を導いた直観の記憶などによって、いける、と思えた種はためつすがめつしながら大切に育てていきます(推測。しつこい)。で、山岡ひかるさんの『あいうえおべんとう』は、それら幾多の種の中でもとりわけ輝く種であり、本人のじっくりと心をこめた丹精のおかげで、みごとな大輪の花とまことに美しい実として地上にあらわれたのでした。はい、まことの実、誠実、です。これが子どもに向かうと、愛、とも言いますね。そうなんです、この絵本、おべんとうを作ったおかあさん(に代表させますが、もちろん父、姉、兄、爺、婆…ネコのタマもありです)の愛がオーラのようにキラキラ感じられる、そういう温かい作品です。そしてその愛は、作者から読者への愛でもあります。「おいしい」というのは「好き」ということですよね。すばらしい。ちなみに私は「なにぬねの」のおべんとうが一等好みです。うう、食べたくなってきたぞ。ぱっくん! 小野明(編集者・エディトリアル・デザイナー)
★作者山岡ひかるさんより直筆メッセージを頂きました!
あいうえおがつくたべもので、おいしいおべんとう! あすぱらがす いちご うずらたまご えびふらい おにぎり で あいうえお のおべんとうができた! 「あ行」から「ら行」まで、とってもおいしそうなおべんとうが次々登場。 声に出してあいうえおの楽しさを味わったり、じっくりながめて食べものをあてっこしたり、 明日のお弁当のヒントにしたり…!?と、思いっきり楽しめる、食べものあいうえお絵本です。 すべて貼り絵で表現された、かわいいのに、不思議なくらいおいしそう!な絵も、 親子でお楽しみください!
娘といっしょに試し読みで読ませていただきました。
あいうえおといっしょに、その食材とそれでできたお弁当がでてきます。
そしてどのお弁当も、バランスがとれていて、おいしそうなところがすごいです!
言葉の勉強にもなるし、
「どのお弁当が食べたい?」そんな会話をしながら楽しく読めました。
(りえちゃんママさん 30代・ママ 女の子5歳)
|