ブルーノ・ムナーリ(1907〜1998)は、造形、デザイン、建築、評論、子どものための造形教育など幅広い分野で独創的な仕事を残したミラノのアーティストです。近年、日本での再評価が高まり、絵本や芸術評論、プロダクト製品などの復刻が相次いでいる、今、もっとも注目の作家です。
初版はイタリアで1968年刊行(原作『NELLA NEBBIA DIMILANO』)。1981年に邦訳が出版されましたが、現在稀少本となっており、復刊が強く望まれてきた名著です。ことばだけでなく、色や形、素材を駆使して表現の可能性を探ったこの絵本は、時を経てもなお、新鮮な驚きに満ちあふれ、これまで多くのデザイナーやクリエイターにも影響を与えてきました。
このたびの邦訳出版では、児童の創造教育に長く尽力してきたムナーリが、一番に届けたかったであろう子どもたちに響く美しいことばをたいせつに、詩人・谷川俊太郎氏を迎え、全編ひらがなのリズミカルな新訳でお届けいたします。
*本の構成* <第1部>トレーシングペーパーのページで霧にけむるミラノの街を表現。めくるたびに霧の濃さがかわり、霧の街の中を歩みゆく臨場感が伝わります。 <第2部>カラフルな紙に型抜きを施したページ。ゆかいなサーカスの音楽や喧噪が聞こえるようです。 <第3部>再び現れた霧のページでは1部目と対照的に描かれた自然物が家路へつく静けさを伝えてくれます。
前に一度読んで忘れられず、図書館で借りてまた読み、その素晴らしさをあらためて実感しました。
値段が普通の絵本より高めなので悩んでいましたが、「なくなったら絶対後悔する」と思ったので購入しました。
本当に霧の中を歩きながらサーカスに着き、そして霧の中に帰っていく。ページをめくりながら体感できる素晴らしい本です。ブルーノ・ムナーリさんの感性の豊かさが伝わります。
こういった絵本に出会ったことがなかったのでとても衝撃的でした。
文章はつじつまが合っていないような所がありますが、それがまた不思議なサーカス団と思わせる独特の雰囲気をかもし出しています。
この素晴らしい本がいつも手元にあっていつでも読めると思うと、思い切って購入して良かったです(^^)v (ひろママchanさん 30代・ママ 女の子9歳、女の子8歳、男の子7歳、女の子5歳)
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