ポール・ガルドンさんの作品は好んで読んでいましたが、これはまだでした。
どこかひょうきんな絵のイメージと全く異なる、“身の毛がよだつ”お話でした。
えっ、え゛〜〜〜〜〜〜〜〜っていうくらい。
未開墾時代と言うことは、主人公のおじいさん、いつもお腹を空かしていたんでしょうね。
おじいさんが、まさかりを持って、家の中を必死の形相で奇妙な動物を追いかけるシーンに、笑いを通り越しゾクリとしました。
しっぽ奪還のため、一晩中おじいさんに詰め寄る、奇妙な動物のつぶやく声。
だんだん言葉数が増えていき、ホント恐い!
正体がかすかに見え、可愛らしいキャラっぽかったので、ホッとしていたら、ラストで見事驚愕の谷底へ突き落とされてしまいました。
11歳の息子に一人読みさせてみたら、「あ゛〜〜〜〜こわっ!これ、ちいちゃい子にはダメでしょ。ははも冬にこれを読むかね〜。」とビビリ発揮でした。
でも、恐いんだけどこのおじいさんの表情といい、犬たちのキャラといい、絵が気に入りました。
読後、扉絵にしっぽの代わりにしようとしているのか、がまの穂らしきものをつかんでいるおばけを見つけ、やっぱり不気味でした(笑)。 (アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子11歳)
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