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水の中を自由気ままに泳ぎまわっていた一匹の魚。 ある日、チョコレートのかけらを口にしたことから世界が変わってしまいます。 未知の世界を知った魚の、甘くて切ない物語。
初めて食べたチョコレートに、サカナは身も心もとりこになってしまいます。その甘さ、おいしさに「からだじゅうの ちからが ぬけてしまう」ほど。このあたり、恋に似ているなぁ・・・。
うちの9才の子どもは、だまって読んでいましたが、サカナにとって6回目の冬の場面で、手が止まっていました。ただシンプルに「ぼくは しんだ」とだけあるのが、かえってストレートに心に届いたんだと思います。
命は巡る・・・。小さな命にもいろんなドラマが、なんていうと大げさですが、この短い1冊に十分こめられて、あまりあると思いました。 (星モグラサンジさん 30代・その他の方 男の子11歳、男の子9歳)
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