山に雨が降り、岩場をくだる水が小さな流れになる。小さな流れがより低い場所へと集まって、大きな流れが生まれる…。日本のかわの豊かさと、そこに住む145種の生き物たちを、水と魚の視点で紹介した絵本。
山に雨が降り、岩場をくだる水が小さな流れになる。小さな流れがより低い場所へと集まって、大きな流れが生まれる…。日本のかわの豊かさと、そこに住む145種の生き物たちを、水と魚の視点で紹介した絵本。
次男の参考書を見ると、川のところでは、上流、中流、下流の説明があって、流れが速いとか、川幅がどうのとかのコメントがあります。
でも、そんなことよりも、この絵本を読んだ方がどれだけためになるか分かりません。
まず、その構成が秀逸です。
源流、
渓流、
上流、
中流、
里川、
湖、
池、
沼、
用水路、
田んぼ、
下流、
河口、
と見開きで続き、「海にでました」と広い海を描いています。
その海では、ボラがジャンプしているという芸も細かいもの。
それぞれのどのページも、水面下の様子が手に取るように分かります。
NHKの良質な自然科学のドキュメンタリー番組を、見ているような錯覚に陥ってしまいました。
特に良いのは、水面下だけでなく、陸上の様子も合わせて描いていること。
陸上の人物像は、少しばかりデフォルメが効いているのも、遊びがあって巧みだと思います。
どんな図鑑を見るよりも、役立つし子供の興味を引き出すこと間違いありません。
これで、1300円という値段は、充分に元が取れるはず。
小学生の社会・理科の学習教材としても、オススメします。 (ジュンイチさん 40代・パパ 男の子12歳、男の子6歳)
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