赤ちゃんが生まれるまでのお母さんの気持ちをつづったフランスの美しい絵本。赤ちゃんがおなかの中でだんだん大きくなっていく喜びと待ちきれない気持ちを、おーなり由子さんの美しくやさしい言葉で描きます。「あなたを授かったとき、お父さんとお母さんはこんなにうれしかったんだよ」と子どもに伝えられる絵本です。
■担当編集者からのメッセージ この絵本は、読み進めるうちに、ラスト近くで、絵のしかけに気づきます。とても感動的なしかけです。 美しいフランスの絵本に、美しい日本語訳。いつもはあまり子どもに話せないことだからこそ、ゆっくりと読みきかせてあげたい、そんな気持ちをこめて、絵本作家のおーなり由子さんが素晴らしい訳をつけてくださいました。 誕生の喜びを描いた新しいロングセラーの登場だと自負しています。ずっとずっと長く読み継がれてほしい絵本です。(K)
こちらの紹介の“誕生の喜びを描いた新しいロングセラーの登場だと自負しています(担当編集者Kさん)”の言葉どおりの秀作でした。
読後、これは小さいお子さんへと言うよりは、子育てに行き詰まりそうなお母さんお父さんにもお薦めですね。
そして、何よりも自分や他人の命を衝動的かつぞんざいに考えがちな多感な年頃の子どもたちへも贈りたい作品です。
一つの命が宿り、生まれ出てくるまでの親の心の様子がとても解りやすい比喩を用いて著されています。
イラストレーションのお仕事をされている方ならではの終盤の素敵な絵の展開に、目を見張り読み手の心もぐっと広げられたような、これからの残りの子育てへのエネルギーをいただいた様な閉じ方でした。
今後息子の心が荒ぶような時、あるいは結婚の折に贈りたいと考えています。 (アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子12歳)
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