ある時、北風と太陽が強いのは自分の方だと言って、ゆずりません。そこで、通りかかった旅の男のマントをひきはがした方が、強いということになりました。さあ、北風と太陽、どちらが勝ったでしょう。 有名なお話をバーナデットならではのやわらかなタッチで描きます。
イソップ童話はお話がわりと短いので、数話まとめて出版されていることが多いかと思いますが、この絵本は贅沢にも(?)大型絵本で「きたかぜとたいよう」だけををとりあげています。
バーナデットの美しい風景の描写が素敵で、イソップ独特の教訓臭さをあまり感じることなく、物語を楽しめます。
雲や太陽を擬人化すること(雲に顔を描いたり、太陽が汗をふいている・・など)なく、北風の冷たさや太陽の暖かさが伝わってくる絵はさすがです。
お話を知っていても、読んでみて損はないなと思いました。 (ポポロさん 30代・ママ 男の子6歳)
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