『イングリッシュローズィズ』に続くマドンナの絵本第2弾! 噂が元で壊れかけた信頼関係。それを心と態度で取り戻していく教師と子どもをあたたかく描いた物語。訳者は直木賞作家の村山由佳!
(あらすじ) アメリカの田舎町、ハップヴィルの小学校教師、ピーボディ先生は、リトルリーグのコーチをつとめる町の人気者。ある日彼は、町の人たちの態度が急に変わったことを感じる。慕っていた少年達も姿を消した。その原因に気づいたとき、彼は誰にもできない方法で、少年たちにある教えを残すことを決心する。
(著者マドンナのことば) この本のテーマは、『言葉の力』と、他人を傷つけることのないように注意深く、言葉を選ぶにはどうすればよいのかということです。ひとりの教師が主人公であるこの作品を世界中の先生たちにささげたいと思います。
(訳者村上由佳さんのことば) 強い者ばかりが弱者を傷つけるわけではなくて、私たちは誰もが、ふとした瞬間に、加害者になりうる−− そのことをマドンナは良く知っているのだと思います。 それなりに長く生きてきた人ならば、きっと一度くらいは、<取り返しのつかないひと言>への後悔と痛みを噛みしめたことがあるはず。 そういう意味において、この物語は、子供たちよりもむしろ大人の胸にこそ沁みるのではないでしょうか。
マドンナ作の絵本の1冊目『イングリッシュローズィズ』が面白かったので、2冊目のこちらも読みたいと思いました。
前作とはまた違った味わいの物語。
一度出た言葉は戻すことができないということを、痛烈に教えてくれる内容でした。
ネット社会の今、特に必要な教えかもしれません。
「あわてて人を判断してはいけないよ」というピーボディ先生の言葉にハッとしました。
訳者の村山由佳さんのおっしゃっている通り、「子どもたちよりもむしろ大人の胸にこそしみる」絵本だなと思います。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子14歳、男の子11歳)
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