デンマークのサムス島で、暮らしにつかうエネルギーを島でつくりだす計画がはじまりました。目指すは、自然エネルギーによる100%自給。小さな島の大きな夢の行方は…。
震災後、あれだけ騒がれた節電と再生エネルギーも2年半経ってみると、今は原発の再稼働もありきへ向かっていそうな雰囲気。
震災後10ヶ月経ったところで、宮城県名取市からの帰路に新幹線を使い、東北新幹線は暖房が抑えられていたにも関わらず、東京で東海道線に乗り換えた時には車内が暑いほどの暖房で、節電はいずこに?と思ったことがありました。
『風の島へようこそ』は、日本では震災後に発行された本で、デンマークのサムソ島でどのように再生エネルギーが広がっていったかが描かれています。
最初は小さな声でしかなかった呼びかけも重ねるうちに賛同者が増え、自前でエネルギーを作り出すことができた人たちの声は自信に満ちているように感じました。
自らが考え自らが建設に携わった風力エネルギー、自分たちが作ったからこその責任と誇り、何でもそうなのかもしれませんが、時間がかかったとしてもそうしたプロセスが何よりも大事で、得がたいものなのかもしれません。
情報が常に更新され消費される社会に住んでいる私たちは、時々立ち止まって今何が本当に大切なのかを考えなくてはいけないのだろうと思うのです。
そんなきっかけを与えてくれる一つがやはり本であること、そんなことを思いました。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子11歳)
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