寒い冬の日、ひろこさんは、森の友だちに手紙を書きます。りす、とかげ、ことり、のうさぎ、そしてもみの木に。カラーペンとクレヨンを握りしめ、一字一字、ことばを考えて、書き、楽しい絵をそえてできた5通の絵手紙。ひろこさんは書き終えると、一通ずつ、森のもみの木につるしに行きます。もみの木は雪をかぶりクリスマスの飾りのようにひろこさんの手紙をつるしてたっていました。風の強い日、手紙がみんななくなっていてがっかりしていると、何日かたってみんなから返事が届きます。りすからはくるみ、とかげからは石、のうさぎからは木の実、ことりたちからは木の実。スミレが咲いて春が来たよというお知らせの手紙でした!
寒い冬、ひろこさんは森のお友達たちにお手紙を書こうと考えます。
リス、トカゲ、もみの木など相手はさまざまです。
手紙はどれも、自然と触れ合って遊ぶことを大切に思うひろこさんの感性がとてもかわいいです。
手紙は「スミレが咲いたらまた遊びましょう」と結ばれます。
ここまで書くと、なんとなくクライマックスをも想像できてしまいますが・・
想像通りだと思っていても、最後のもみの木と動物たちの場面が
約束が守られていて素敵だなあと思いました。
思わず春が待ち遠しくなりますね。
今の季節にぴったりな、自然が好きな子に良い一冊だと思います。 (きゃべつさん 30代・ママ 男の子9歳、男の子6歳)
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