山火事から逃げ遅れたキジの親子。かあさんはヒナたちを胸に抱き、炎から守る……。『こいぬのうんち』で感動を呼んだ韓国童話作家の雄が、「自己犠牲」をテーマに放つ、胸痛む愛の物語。
山火事で、逃げ場を失った母キジと、まだ飛ぶことができない雛たち。
飛び上がっては舞い戻り、飛び上がっては舞い戻りを繰り返す母キジ。
あまりの熱さに反射的に動いてしまう体と、雛たちを置いてはいけない母心が、とてもリアルだなと思いました。
そして、限界を超えた瞬間に、母キジが決めた覚悟。
じぶんの命も、熱さに対する反射も超える、母の愛。
もし、わたしが母キジだったら、やっぱり同じように守り抜きたいと思いました。 (しゅうくりぃむさん 40代・ママ 女の子10歳)
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