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「ヘンリーは今、天国にいるけれど、背中に翼があるの。だから、毎日4時から7時のあいだに戻ってきて、私とふたりでいろんなところへお出かけするの。」 長年つれそった夫を亡くした著者が、喪失の悲しみの中で描いた、切なくもやさしい物語。
『My Henry』が原題。
このニュアンスも大切にしたいです。
夫を亡くした老婦人のモノローグでストーリーが進みます。
毎日4時から7時の間に亡夫ヘンリーが帰ってきて、一緒に出かけるというのです。
出かける先は、現実と似ているけれど、何もかも心地良い世界。
独特の淡いタッチの絵がぴったりです。
何より、老いから来るぼんやり状況をそのように解釈する視点がすごい、
と思いました。
夫婦の絆がとても伝わってきました。
配偶者を亡くして残された方にそっと教えてあげたい作品でした。 (レイラさん 40代・ママ 男の子18歳、男の子15歳)
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