うーんとせのびしたピーターが、つみきのビルを完成させようとしたら・・・ がしゃん! いっぺんにぶっこわれた。 「しいーっ」と、おかあさんの声。 「もっと、しずかにあそんでね。うちには、うまれたてのあかちゃんがいるのよ。」 ピーターのものだったゆりかごも、食堂いすも、あかちゃんベッドも、妹のためにピンクに塗られていく。 まだ塗られていないちっちゃいいすを見つけたピーターは、いぬのウィリーといすを持って家出することにした。そしてピーターは・・・?
かわいいぼうやのピーターが、妹スージーの存在と、両親の変化に戸惑いながら、自分の成長を受け入れてくお話。 きょうだいが生まれた誰もが体験する切ない感情の揺れ動きを、ニューヨークで生まれ育ったエズラ・ジャック・キーツが愛らしい絵本に描き上げています。
壁いっぱいに大きく花が描かれた壁紙や、葉の模様のカーテン、あかちゃんにかけられたレースなど、コラージュの手法でつくられた絵は、色あざやかで心ときめくものばかり。 1969年に翻訳出版されて以来、日本の子どもたちにも長く愛されている絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
ゆりかごもおもちゃも愛着をもっていた自分のものが、次々と妹のものになっていく。幼児の心の成長を描きます。
我が家は、今の所一人っ子のなのですが、
この前、お友達に小さくなった靴をあげようとしたら、
「これ、ゆうチンの!」と言って、小さくて履けないのに、
友達にあげようとした靴を取り上げてしまいました。
その時に、「あっ、『ピーターのいす』の本を読んであげねば!」と思い
図書館から借りてきました。
愛着のあった物が、他の人の物になるのには、抵抗がありますよね。
『ピーターのいす』では、その辺りの気持ちが良く描かれています。
この絵本を読んで、大好きな物でも小さくなったら使えないって事が
よく実感できたみたいです。
もし、下の子が出来たら、また読んであげたいなぁって思いました。
コラージュっぽい絵もいい雰囲気ですね。 (あいあいあいこさん 40代・ママ 女の子3歳)
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