「だれでも、じぶんがうまれた日 たんじょうびは しっています。 でも、じぶんが死ぬ日をしっているひとは だれもいません。 それがわかるのは、その日をきめるのは わたくし シニガミでございます」 とっても意味深長な文章ではじまる『シニガミさん』の第2弾。 主人公は、大好きだったウサギちゃんのお墓の前で泣いて謝っているブタくん。 自分がウサギちゃんにひどい事を言ったから、ウサギちゃんは死んでしまったと責任を感じ、 もういちどウサギちゃんに会って謝りたい、自分はもう死んでしまいたい、とシニガミさんに願います。 ウサギちゃんとブタくんに何があったのか、ウサギちゃんは何を思っていたのか、二人を見守っていたシニガミさんが明かします。
著者宮西達也氏が、あえて「死」という重いテーマを選び、覚悟を持って臨んだこの絵本。 昔ほど「死」が身近でなくなった現代に、「死」がしっかりと描かれたこの絵本を通して、子ども達は「生きることの大切さ」を感じ取ることでしょう。 ハラハラしてせつなく、深く考えさせられるシニガミさんのお話しは、子どもたちの心にしっかりと残り、「死」について考えるときに力を貸してくれるに違いありません。 亡くなった人の分まで精一杯生きて幸せになること。亡くなった人のことをずっと忘れないこと。そしてその想いはきっと届いている。シニガミさんのメッセージは深く心に響きます。 親としては家の本棚に置いておきたいシリーズです。
(金柿秀幸 絵本ナビ事務局長)
「ウサギちゃんなんて、しんじゃえばいいんだー!」 ケンカの中での何気ない一言。 でも数日後、ウサギちゃんは本当に死んでしまった。 ぼくがあんなこと言わなければ。 「もういちど、うさぎちゃんに あって あやまりたい」 そう言ったぼくの前に、シニガミさんが現れて…
「この本を『大切な人、愛する人』をなくされた すべての 人に おくります」 宮西達也
こんな時代だからこそあえて低学年に読み聞かせしました。
反対意見もありましたが、誰でも避けて通れない道...
子供の心の片隅にでも、なにか感じ、思い、残ってくれればいいと思いました。
でも、ここが読み手の腕のみせどころ!
お話会終了後、大人の方からはよかったと声をかけてもらい、子供達からはインパクトがあったらしく、私が通ると あっ!シニガミサン!
名前では読んでもらえず、シニガミサンですよ....
低学年なのでシニガミサンを読んでくれた人ではないのです。(笑)
じっくりと聴かせた後、楽しいお話とセットがいいと思います。 (ぱもみくさん 20代・ママ 女の子9歳)
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