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からすのまち、いずみがもりには、からすのパンやさんがあります。 パンやさんの四羽の子どもたち皆大きくなって、リンゴさんとレモンさんという娘と、チョコくんとオモチくんという若者になっていました。
リンゴさんの友達イソちゃんのいとこのシンちゃんは、畑で作った野菜をにぎやかな通りに運んで売っていましたが、運ぶのが大変だし、ちっとも売れなくて困っていました。 そこでリンゴさんとイソちゃんはシンちゃんを手伝い、わざわざ遠くまでいくのをやめて、近くにやおやさんを開くことにしました。
さて、このやおやさんでは、皆で知恵を絞って、どうしたらお客さんに買ってもらえるか考えます。売り方を変えたり、値段を変えたり、値札の書き方を変えてみたり・・・。 工夫を重ねて、からすのやおやさんの大ブレイクがはじまります!
1973年に発売され、以来ずっと子どもたちに愛され続けた『からすのパンやさん』。 本作は、その40年ぶりの続編4部作の第2弾です。 子どもの頃大好きだった、自分の子どもと一緒に楽しんだ、そんな大勢の方々の想いと期待に堂々と応える、続きのおはなし。
『からすのパンやさん』では、評判を聞いて集まった大勢のお客さんに上手に買い物してもらう商売の知恵を見ることができました。 本作ではさらに進んで、商売の要点、経済の基本ともいうべきエッセンスが盛り込まれていて、考えながら、楽しみながら読むことができます。
これから『からすのパンやさん』に出会う子どもたちは、うらやましいことに、続きのおはなしも含めてシリーズとして楽しめます。 『からすのパンやさん』で育った大人の皆さんは、この機会にこのシリーズ4作品を本棚に加えてはいかがでしょう。 たくさんのパンに憧れた、あの幸せなひとときを手元に置いておくのは、格別な想いではないでしょうか。 もちろん、私もそうしたいと思います。
(金柿秀幸 絵本ナビ事務局長)
ロングセラー絵本『からすのパンやさん』のつづきのお話。リンゴさんは友だちのやおやさんで、素敵なアイデアを思いつきます。
かこさとしさんはどんな気持ちで40年ぶりに続編を書こうとおもったのだろうと考えてみました。
いや、そう考えざるを得ないほどたくさんのメッセージが詰まった続編たちなのです。
ウラウララ〜♪だけでは生きていけない現実感。
細かい問題を一つずつ解決していかなければ前には進めない現実と
それを楽しみながらクリアしていく強さ。
人は一人でできないことも仲間と協力し成し遂げられる。
商売の楽しさ。
どれも確かにそうなのですが、
かこさとしさんからのもっとも強いメッセージを感じたのは
結婚観です。
大恋愛なのかと言えば違います。どのお話も近くにいる人と結婚するのですが、相手の両親に勧められて・・とか現代っ子の私からしてみれば
「そんな簡単に結婚しちゃうの?」と戸惑いすらありました。
でも結婚とはそんなことでいいんだよというメッセージを感じます。
晩婚化がすすみ結婚をしない希望しない若者が増えている中、
結婚って一緒に一生懸命生きていける気の合う人とすればいいんだよ、難しく考えることないんだよと背中を押されている感じでした。
(結婚してしまっていますが…) (らずもねさん 30代・ママ 男の子6歳、男の子3歳)
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