マールとおばあちゃんは、大の仲良し。特別なきずなでつながっています。しかし、ある日おばあちゃんはばったりと倒れてしまいました。周囲の大人たちは、おばあちゃんが別人になったと思いますが、マールだけはおばあちゃんの思いを正確に理解していました。そっと寄り添う、リスや小鳥の表情にも注目です。
美しい絵と、江國香織さんの訳というのに興味を持って、読みました。仲良しだった少女マールとおばあちゃんの、強い絆が美しく描かれています。
現実と空想が入り交じった感じで始まる不思議な世界。老いや死という重いテーマだったので、娘はまだ分からないことが多かったと思うのですが、私は考えさせられることもあり、お話に大いに引き込まれました。読み終わった後も、余韻が残って、しばらく絵本の世界にいるような感覚に陥ります。大人にオススメの絵本です。
(クッチーナママさん 30代・ママ 女の子8歳、女の子6歳、男の子3歳)
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