遠回しの表現なんかいらない、生きていくための言葉を欲している子どもたちに読んでもらいたい、西原理恵子さんのマンガ絵本『いきのびる魔法ーいじめられている君へ』。
「学校は いじめられて つらい思いをしてまで 行くところじゃない」 「うそを ついて下さい。」 冒頭から、端的に常識をくつがえすような言葉。でも、そのことが西原さんがまず一番伝えたいと思っていることだということがすぐにわかります。 子どもというのは、まだまだ知らないことがたくさんあるし、自分で自由を得ることができない。ましてや、生きるか死ぬか、追いつめられている君にとって大事なのは、何よりも16歳まで生きのびること。なぜなら・・・。 大人になった立場から、そして戦場カメラマンだった夫の見てきたものから、いじめという現実のその苦しさを理解し、具体的に生きて行く方法をマンガ絵本という形で訴えます。 朝日新聞に掲載されて評判となった「いじめられている君へ」への寄稿文がオールカラーで絵本化されました。 「どんな紛争地でも、年間3万人も死んでいません。そんな多くの人が自殺する国は日本だけです。この国は形を変えた戦場なんです。」 本文に登場するこの言葉が、心の奥に刺さります。 同時に「うつくしいのはら」も収録されています。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
西原理恵子のマンガ絵本シリーズ第1弾
朝日新聞に掲載されて評判となった「いじめられている君へ」への寄稿文を絵本化しました。オールカラーの絵本です。西原理恵子氏の最高傑作「うつくしいのはら」も収録。「人生画力対決」最新第5集と同時発売。
西原先生の漫画絵本です。
たしかに自殺するくらいならにげていいよ、と私も同意見です。
しかし、そこまで人が追い込まれているのか分からずに安易にその人の逃げ道を私はふさいでいるかもしれないとも思いました。いざ、自分の子供がそんな立場になったとき、私はにげていいよと言えるかな?
この本を読んで選択肢の一つとして登校拒否をしてもいい、逃げてもいいということに気付いて一人でも救われるといいなと思いました。 (みちんさんさん 30代・ママ 女の子2歳、女の子0歳)
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