待望のシゲタサヤカさんの新作は、「いくら」が主役だと聞いたけれども・・・。 まさか!いくらなんでもそんな展開!? 想像を超えた登場シーンにまずは驚かされてしまいます。
町外れに妙な店が出来たと聞きつけて、お殿様が家来をよこします。 中に入るとス〜っとひんやり寒く、そこで待っていた店主はなんといくらのおすし! お城のお殿様の前に連れてこられて、「なんでもや」だと言い張るいくらのおすしを見て、お殿様は言うのです。 「今すぐ、わしの好物 ぶどうをたべさせろ!」 さて。 「ぺぺぺぺぺ・・・」 その場で起きた奇想天外の出来事とは!? あまりにも喜んだお殿様。きれいな桜も、盛大な花火も、美味しい食事もなんでもござれ。もう、お殿様はいくらくんなしの生活なんて考えられません!
ページをめくるたびに目に迫ってくるのは、圧倒的ないくらの粒。ところがこれが嫌じゃない。新鮮な赤い粒々で出来た宝石箱のような温泉なんて、はあ〜、ためしにつかってみたいものです。 そして、小さないくらくんの健気な姿にお殿様じゃなくたって、一緒に住んでみたくなってしまうのです。
やっぱりちょっと普通じゃない、シゲタさんの作品。この摩訶不思議な発想はどこからやってくるのでしょう。とにかく、みんなで一緒に大笑いしながら楽しんでくださいね。 前と後ろの見返しの絵にも注目ですよ!!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
町外れに突然出来た「なんでもや」。その店主は、なんとイクラのおすしでした。城に連れてこられたイクラのおすしは、何でも屋としての力をお殿様の前で披露します。季節外れのあまーい葡萄も、きれいな桜も、盛大な花火も、なんでもござれ。その方法も奇想天外。喜んだお殿様はイクラくんを城に住まわすことに。もう、イクラくんなしの生活なんて考えられません。そんなある日…
シゲタサヤカさんの絵本は問答無用、理屈抜きですね。
お寿司のイクラが姿を変えて殿様の思い通りのものを次から次に出していきます。
お寿司のイクラは好きだけれど、うんざりするほどの力技。
暑さに弱そうなのが難点ですが、読み手の想像力をはるかに超えてしまった荒業にはあっけにとられました。
これだけイクラを使って贅沢三昧。
お会計はいくらでしょうか? (ヒラP21さん 60代・パパ )
|