「シャーロットとしろいうま」 ママの声

繊細な絵が読んでいて静かで穏やかな気持ちにさせてくれます。
シャーロットとあまのがわが仲良く寄り添う姿はまるで遠い昔に見た光景のように心に残りそうです。

物語というよりは、詩のような文章の流れです。実は日本語のものは読んだことがないので、日本語でどう訳されているのかはわかりませんが、何しろ絵がすてき！絵を見ているだけでも、とても優しい気持ちになります。センダックにしては、実に純粋で、心が温かくなる描写が心に響きます。大いにお進めします。

　シャーロットのけなげさ、あまのがわの美しさが月の光に輝いて見えました。私はもちろん馬を育てことはないのですが、実際に馬を育てるのは大変だろうなと思います。やさしそうなシャーロットの強さを感じました。

　やさしい色あい、やわらかな絵、かわいい見返し、など女の子テイストいっぱいの本だなと思いました。センダックさんの絵本は、元気な男の子お話が多いので、新鮮でした。

ルース・クラウスを改めて調べてみて「はなをくんくん」の作者だったんだあと改めて知りました。

絵の感じが淡い水彩画でいつも私が思っているセンダックの絵とは違っていました。

競走馬にはならないから売ってしまおうと言われている白い馬にシャーロットがひたすら愛情をかけて見守る姿が印象的でした。

ただの馬というよりもシャーロットにとってはお友だちもしくは兄弟というような気持ちなんでしょうね。

絵の感じから幻想的な感じも受けこんな作品もあるんだなあと思いました。

馬の名前は「あまのがわ」。シャーロットが欲しかった子馬でした。足がぶるぶる震えて、なかなか立てないあまのがわに「さあ、たってごらん、かわいいこ。外に出ましょうよ。」ってシャーロットはやさしくささやきます。ずいぶんたって、立派に立てるようになったあまのがわを、いい競馬馬になれそうもないからと、おとうさんが売ってしまおうと言いますが、シャーロットは売らないでとおとうさんにお願いします・・・。淡い色調が印象的な、小さな絵本です。シャーロットのやさしい気持ちが子供にも伝わるようです。うちでは、娘のお気に入りです。